男女の心をイメージ

友人から刺激を受けて

ライブセットリストに頻繁に入っている【表参道26時】。

シングルとしてリリースされていませんが、ファンの間では、「隠れた名曲」と称されています。

作詞作曲は、山口一郎さんが手がけました。

制作過程において、Base Ball Bearのボーカル・小出祐介さんのアドバイスがヒントとなったようです。

公私ともに交流がある小出祐介さんに触発され、架空の物語を思い描き、詞を作り上げました。

かっこいいエレクトロ・サウンド。文学性に特化した歌詞

それぞれの要素が見事に調和し、クオリティーの高い楽曲に仕上がっています。

気づけば脳内で何度も再生している方々が続出しているようです。

心のすれ違い

タイトルに付けられた26時は、草木も眠る丑三つ時。

非日常的な出来事が起こりそうな時間帯です。

恋人に隠し事がばれたり。意図せず本音を口にして喧嘩になったり。

男女間で不思議とアクシデントが発生しやすくなるものです。

【表参道26時】の歌詞は、男性・女性のリアルな心情にフォーカスを当てています。

つまりは心と心絡み合って切れた

出典: 表参道26時/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

上記は、Aメロの歌い出しです。

冒頭に配された「つまり」という言葉。

スパイスとなり、後に続くフレーズが強調されています。

恋愛は勿論のこと、一般社会においても、男女の意見が衝突することは至極当然。

そう言い切っているように感じ取れます。

二人は所々ほつれてる服みたいだ

出典: 表参道26時/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

男女が分かりあえない理由は、色々あるでしょう。

言葉で説明しきれません。

ただ1つ明確なのは、どちらにも欠点があるということ。

それを歌詞の「所々」や「ほつれ」が示しているのではないでしょうか。

衝突する原因

自分に対する歯がゆさ

気づいてる気づいているのさ
気づいてる気づいてる

出典: 表参道26時/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

Aメロ後のサビの一部です。

「気づいて~」がリフレインしています。

何に気づいているのでしょうか。

それは、男性・女性それぞれ別々の生き物だということです。

同じ人間でも、性別ごとに脳の構造が全く異なっています。

思考回路や行動理論が違うため、分かりあうことは極めて難しいです。

それでも、日常生活を送る中で恋に落ち、異性を受け入れようとするでしょう。

しかし、知れば知るほど、異性という存在が身近に感じられなくなるものです。

「分かってるつもりだけど…」というジレンマのようなものもサビで示されています。

教えてくれない第三者