ただの偶然?それとも…
実は「ウルフル」という言葉には、他の言語では別の意味があります。
8世紀から14世紀頃に北欧で使われていた「古ノルド語」。
この中では「ウル(Ullr)」は「光」を、「フル(fullr)」は「満たされた」という意味があります。
つまり「ウルフル」とは「光に満ちあふれた」という意味になるのです。
強い光を放つという意味を持った言葉を彼らウルフルズが持っている。
ただの偶然かもしれませんが、もしも何か意味があるのだとしたら素敵ですね。
日本を代表するベーシスト!
外国人?いいえ生粋の日本人!
ベース担当のジョン・B・チョッパー(現:ジョンB)さんは大阪出身のベーシストです。
名前はトータス松本さんが命名したといわれています。
ジョンBさんの名前はさまざまなものから付けられています。
まずファーストネームは昔飼っていた愛犬の名前「ジョン」から付けられました。
ジョンはシーズー犬で、知り合いのところで4、5匹産まれたうち1匹です。
毛が黒いという理由でもらい手がつかなかったのを引き取ったそうです。
つづいてはミドルネームの「B」。
ジョンBさんの本名は「黒田 利博」といいますが、この「黒」を英語にした「ブラック(Black)」から来ています。
実は苦手だった!?ベース奏法
なかでもユニークなのがラストネームの「チョッパー」の由来です。
チョッパーは弦を叩くように弾くベースという楽器の奏法なのですが、当時のジョンBさんはこの奏法を苦手としていました。
そこでトータス松本さんが「チョッパーを出来るようになってほしい」という願いから付けたそうです。
意外な理由から付けられたその名前も、今や日本を代表するバンドメンバーの意味を持ちました。
もしかしたら、名前から「チョッパー」を封印した理由も何か特別な意味があるのかもしれませんね。
名前の裏に歴史あり
そんなさまざまな意味が込められた名前のジョンBさん。
実はデビュー当時に「ブラック田ヨンピル」という芸名で活動されていました。
由来は「黒田」の黒を英語にして「ブラック田」。
「ヨンピル」は韓国人歌手チョー・ヨンピルさんからきています。
芸名を考えていた当時に、NHK紅白歌合戦で歌っているのを見かけたからという、ユーモアあふれる理由でした。
このエピソードからもうかがえるように、ジョンBさんの言葉選びには非常にセンスがあります。
テレビ朝日で放送された「虎の門」のコーナー「しりとり歌人戦」では見事優勝。
同番組「芸能界しりとり竜王戦SP」では審査員であるお笑い芸人の松本人志さんからも絶賛されていました。
実家は自転車屋さんです
サンコンって誰?Jr.ってことは息子なの?
ドラム担当であるサンコンJr.さんは、3人兄弟の末っ子です。
本名は「佐子 博幸」なのですが、お兄さんが「サンコン」というあだ名で呼ばれていました。
その弟なので「サンコンJr.」と命名したそうです。
一般的に「Jr.」はイギリスやアメリアにおける親子が同名である場合に息子に付ける名詞「Junior(略称Jr.)」。
ですが、他にも「年下の人・年少者」という意味もあるので、この名前になったようです。
他にも異名が…
サンコンJr.さんといえば、ライブで行われるメンバー紹介では「Mr.ノースリーブ」という愛称で有名です。
ステージで着る衣装が常に袖なしだったために、トータス松本さんが呼び出したのがきっかけといわれています。
サンコンJr.さん曰く「袖は邪魔」とのこと。
この「袖は邪魔」という発言は一見すると冗談のように聞こえますが、ちゃんと意味があります。
サンコンJr.さんは演奏時ドラムのスティックを「レギュラーグリップ」という左右非対称の持ち方で演奏します。
そして力強く叩くスタイルが魅力的なのですが、この時大きく腕を振りかぶるために腕周りの動きが激しくなります。
そのため「袖は邪魔」なわけです。
その後、徐々に袖のある衣装も着るようになっていきました。
袖がある場合には「Mr.ノースリーブ」から「Mr.わき毛ボーボー」に呼称が変わるようです。
わき毛を剃ったことがないというエピソードから来ているようですが、真偽のほどはご本人に聞かないとわかりませんね…!