リリース情報
2007年にシングルでリリース
【恋わずらい】は2007年にシングルでリリースされました。
リリース日は8月8日。
また椿屋四重奏にとって5枚目のシングルです。
全部で3曲が収録されている中で、同曲はトップバッター。
シングルの顔ともいえる1番手に収録されています。
ちなみにその他2曲は「MU DA BO NE」と「螺旋階段」。
どちらも今では椿屋四重奏を代表する人気曲です。
しかしそれらを差し置いて同曲をメインに選んだ椿屋四重奏。
彼らの並々ならぬ【恋わずらい】への想いがうかがえます。
2008年にアルバムにも収録
またその後、同曲はアルバムにも収録されています。
収録アルバムの名前は「TOKYO CITY RAPTHODY」。
2008年にリリースとなった、椿屋四重奏3枚目のアルバムです。
その中で【恋わずらい】は3曲目に収録されています。
ちなみにその前に控える2番目の楽曲は「トーキョー・イミテーション」。
椿屋四重奏の代表曲ともいえる曲です。
しかしそれに引けを取らない【恋わずらい】。
同アルバムの初回盤にはDVDがつき、【恋わずらい】のPVも収録されています。
同曲は椿屋四重奏の音楽性をさらに広げる1曲となりました。
曲中の主人公
恋に夢中
夕暮れの服をまとって 三日月の下にしゃがんだ
替えの無い代物だ 恋は 力尽きたはずの心が
燃え盛る火に分け入って 荒れ狂う波に寝そべった
出典: 恋わずらい/作詞:中田裕二 作曲:中田裕二
【恋わずらい】というタイトルの通り、この曲は恋をテーマにした曲です。
歌詞は一人称視点で描かれており、主人公が恋に狂う様子が描かれています。
ちなみに歌詞では主人公の性別が分かりません。
しかしPVを見るとボーカルの中田がまるで主人公のように映されています。
女性にもてあそばれるような男性の描写。
この曲は男性目線での恋を描いたものだと考えるのが自然かもしれません。
さらに歌詞から分かるように、主人公は恋に特別な気持ちを抱いているようです。
他にはない唯一無二の存在、とでもいうかのようなこの表現。
体言止めでより表現を強調しており、非常に熱い恋をしていることが分かります。
そして激しく打ち寄せる恋の波になす術もなく、主人公は身を任せているようです。
本当は不本意?
丸めて捨てられない恋が すり切れたままに転がった
出典: 恋わずらい/作詞:中田裕二 作曲:中田裕二
PVを見ていると、ボーカル中田の真顔が気になります。
全く持って「恋に浮かれている」という表情ではありません。
それどころか少し険しいくらいの表情です。
この理由は、この歌詞から読み取れます。
「捨てられない」という表現。
これは「一度は捨てようとしたが、だめだった」といったニュアンスです。
つまり恋に対して、完全に前向きではないことが分かります。
一般的な恋は楽しく、お互いを明るい気持ちにさせてくれるものです。
しかしそうではない主人公。
きっと主人公には何か恋に差し障るような事情があるのでしょう。
しかし感情に嘘は吐けないでいる主人公。
「すり切れた」という表現からもどこか投げやりな気持ちがうかがえます。
過ちとは
許されない恋
唇を拭いながら 過ちの後始末を
うまく片付けられぬままで 無駄にもつれ合う影絵
出典: 恋わずらい/作詞:中田裕二 作曲:中田裕二