商店街 路地裏へ抜けて
あぁ、なんだか ドキドキしちゃいそうだ
ふいに 風が吹いたら フードが脱げて すぐさま観衆目線だ
「・・・やっぱ いつも通りの週末になっちゃいそうです」

※商店街を走り抜けて、緊張と期待に胸を高鳴らせながら路地裏へ抜ける。
すると不意に風が拭いてフードを脱がせてしまう。
途端に人々は自分を振り返りあっという間に多数をファンに囲まれてしまう。
ウンザリとしながらモモは呟いた。『…やっぱりいつも通りの週末になっちゃいそうだ』

1番サビ

散々だなぁ 辞めたいなぁ 満員御礼!なんて言うけど
その実ブルーなので 困っちゃうよ 目立っちゃうな
散々だなぁ 逃げたいなぁ 期待しちゃうよ。
「もう私を見ないで!!」 ・・・なんて言葉も ポケットにしまおう。

※もうこんな生活は散々だし、いっそもうアイドルなんて辞めてしまえたらいいのに…
ライブでは『来てくれてありがとう!』なんて言うけれど、実際心の中はブルーだ。
目立つのは嫌いだから、こんな展開はとても困ってしまう。
本当に散々だ、どこか誰も自分を知らない遠くへ逃げれたら…なんて期待してしまうよ。
『もう私を見ないで!』なんて言葉を言う勇気はないから、仕方なく本当の気持ちを飲み込んで笑顔を作った。

2番Aメロ

wow 昔からなんでか ちょっと人目を惹くんだよなぁ
それもまぁ、もう慣れ始めてしまいそう
wow 聞いたことあるんだ ちょっと思い出せないけど
「あぁもう!いやな体質だなぁ」 そんなこと言えもしないけれど

※昔から何故か以上に人からの注目を浴びてしまう。
けれどこんな日々がこれだけ続いたら、嫌でも慣れ始めてしまいそうだ。
こうなってしまった原因についてよく思い出せないけれど、心当たりがあるような気がするんだ。
『あぁもう!嫌な体質だよなぁ…』そんなこと誰にも言うことは出来ないから、一人で叫ぶしかない。

2番Bメロ

大通りがパニックに変わる
もうアイドルなんて辞めちゃいたいよ
「こんな事になるとは・・・」 あの日の馬鹿な私は単純思考で
ちょっとステージライトに 夢を描いちゃったんです・・・

※私が一歩踏み入れる、それだけで大通りは一瞬のうちにパニックに変わってしまう。
もううんざりだ…今となってはアイドルなんて職業辞めてしまいたい。
スカウトを受けたあの日の私は馬鹿なほどに単純で、輝くステージにただ憧れと夢を描いてしまったんだ。

2番サビ

散々だよ 言えないよ 歓声が溢れちゃうけど
「これそんな良いですか・・・?」 つまんないよ 解らないよ
散々だなぁ 消えたいなぁ 声にならずに
「嫌だ。涙が出ちゃうよ」 そんな言葉で ポケットを埋めた

※もう散々だ…なんて言えないよ。
CDを出す度に、ライブを開くたびにファンからの歓声があがっているけれど。
正直私にはわからないし、つまらないとしか思わない。『これって、本当にいいですか?』
もう散々だよ。いっその事なら消えてしまいたいよ…
そんな気持ちは声にはならなくて、ただ涙に形を変えて止まらず頬を濡らした。
…そんなモモの元へ現れたのは、フードを被った少女とその仲間達。

Cメロ

・・・こんなんじゃもういけないね 歓声が聞こえてるでしょ?
夢見てた風景に 気付いたらもう出会っていて
「散々」なら変えたいな 一人じゃないよ
さぁ かっこつけないような言葉で

※メカクシ団の仲間達と出会い、接し…モモの心は徐々に明るさを取り戻していった。
"私がこんな風じゃダメだよね"ファンの歓声が溢れんばかりに聞こえてきている。
輝くステージにスポットライト、観客たちは自分の登場を待ちわびている。
能力なんて関係ない。昔に夢見ていた風景は、気づいたら目の前に広がっていることに気が付いた。
散々だと思う日々なら変えていこう。仲間に勇気づけられたモモは勇気をだしてステージに足を踏み入れた。
もう、格好つける真似はやめようと心に決めて。

大サビ

あぁ、なんだかいけそうだ! 心臓が弾けちゃうほど
溢れ出しそうなので 奪っちゃうよ!? 奪っちゃうよ!?
伝えたいこと詰め込んだ そんな「夢」から
もう目を離さないで さぁさぁ、明日も スキップで進もう!!

※いざステージに立ってみる。ふと舞台袖を見れば仲間がいた。
なんだか今日ならいけそうだ!心臓だってはじけそうなほど興奮している。
観客に指さしをして得意のウインクをしてみせる『君の視線、奪っちゃうよ?』
自分が伝えたいことを詰め込んだあの日の夢からもう目を離すのはやめよう。
能力がどうとか関係なく、自分は自分で伝えたい言葉はちゃんと伝えようとモモは覚悟を決めた。
そうすれば散々な日々とはおさらばで、明日も気楽にスキップをするように楽しく進んでいけるような気がする。