胸が締め付けられそうな夏の物語
MV紹介!!
「彗星列車のベルが鳴る」は、「歌い手」である、そらるさんとまふまふさんのユニット「After the Rain」の楽曲です。
男の子と女の子の淡い恋愛を描いたこの作品は、2017年に発売されたシングル、「アンチクロックワイズ」に収録されています。
下に、「After the Rain」の「YouTube」公式アカウントにアップされている動画を挙げますので、まずはご覧ください!!
MVはココに注目!!
「After the Rain」のMVは、アニメーションやイラストレーションで作成していることが多いです。
今回の曲も同じく、アニメーションとイラストレーションで作成しています。
「彗星」を連想させる「青」をテーマカラーに、主人公の2人、銀河、列車などが登場します。
MVのイラストレーションとアニメーションを担当している絵師・動画師のこみねさんは、その方面では知らない人がいない位有名です!
キャラクターの人物造形から星々まで、細部にこだわった質感が特徴的ですね!!
その中でも、ほんの少しあどけなさが残る主人公の描き方が、筆者は特に好きです。
歌詞の特徴は?
まるで現代の七夕伝説
「彗星列車のベルが鳴る」は、悲恋を幻想的に描いた歌といっても良いでしょう。
歌詞全部を見れば分かることなのですが、主人公の男の子が恋した相手は、どうやら亡くなってしまったみたいなんです。
ところで皆さんは、中国伝来の伝説がもとになっている、「織姫と彦星」の物語はご存知でしょうか?
7月7日の七夕に、年に一度だけ会うことが許されている男女の物語ですね。
「彗星列車のベルが鳴る」に登場する2人は、まるで「織姫と彦星」のような悲恋を体験してしまうのです。
いえ、それよりも辛い体験をしてしまうのです。
フル歌詞を解説!!
サビ後半~Aメロ
さよならの台詞もなく
最後のページだ
もう 列車のベルが鳴る
この夜空で 輝いた星も
晴天の空では 見落とすように
「幸せ」では 「幸せだ」と
気づかなくなっていた
出典: 彗星列車のベルが鳴る/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
冒頭はサビの後半部分から始まります。
「After the Rain」の楽曲は、イントロなしでAメロに入るものや、イントロなしでいきなりサビから入るものが多数あります。
この曲のようにサビから入る楽曲は、リスナーにインパクトを与えますね!
言葉を交わさないまま別れようとしている主人公2人の心情が、「列車のベル」に例えられて、最初から切ない気持ちになってしまいますね......。
Aメロから、この物語は始まります。
「輝いた星」を見落とすように、幸せが続くと、それが当たり前のように感じてしまうという、人間の愚かさが良く出ている歌詞ですね。
Bメロ
しっかりと掴んでいた平凡な日々が、何の前触れもなく、崩れ落ちます。
一般的には「崩れ落ちる」と表現するところを「零れ落ちる」と表現していますが、まふまふさんの生来の詩人気質が良く表れている表現だと思います!!