転がる石になれ
今いるその場に立ち止まるなよ
時は流れてるんだ
秘めた情熱よ
We're the team K
出典: 転がる石になれ/作詞:秋元康 作曲:山崎燿
ここでも、石のように転がりながら進んでいけとエールを送っています。
同じ場所へ留まることなく、石のように進んでいけといっているのです。
道端の花のように誰の目にもつかない場所にいれば、自由気ままに暮らしていくことができる。
しかし、それではいつまで経っても進歩のないままです。
時の流れに逆らうことなく、自分もその流れに乗っていくこと。
それを恐れないことで、自分の夢にも近づいていけるといっているのでしょう。
情熱を内に秘めながら、停滞せずに前へと進んでいくことが大切なのです。
輝く未来へ
輝きを忘れない
名もない星は
誰のために輝いているのか?
夜空の隅で忘れられたまま
あきれるくらいに
思い続けている
その光こそが 未来のチケット
出典: 転がる石になれ/作詞:秋元康 作曲:山崎燿
これまでは花に例えていた夢を、今度は星に例えています。
夜空のどこかに浮かんでいる名も無き星。
どこにでもある輝きの1つに過ぎず、それを注視しようとする人は少ない。
それでも輝きを放ち続けるその星は、確かに存在しています。
その光こそが、小さいけれど未来への希望の光なのです。
誰にも見向きされなくても、夢を叶えようとしている本人にとってはそれが希望である。
そういった気持ちが感じられます。
現実から目を背けるな
あきらめることは
背中を向けること
じたばたしながら
いつも がむしゃらに
その手 伸ばすのさ
出典: 転がる石になれ/作詞:秋元康 作曲:山崎燿
ここでは夢を諦めるということは、夢から目を背けることだといっています。
今まで頑張ってきた道のりを無に帰すような行い。
夢を忘れてしまえば、もうそこから前に進むことはできません。
ただなんとなく、平凡な日常を過ごすだけになってしまうでしょう。
ここでは、諦めずにもがきながらも前に進めというメッセージを送っています。
がむしゃらに、なりふり構わなくてもいい。
夢に向かって限界まで頑張るべきだといっているように感じます。
尖ること
夢に向かって尖れ
尖った石になれ
まわりの声に合わせるな
意地を張って生きるんだ
丸くなるなよ
出典: 転がる石になれ/作詞:秋元康 作曲:山崎燿
ここでも石のようになれといっていますが、今度は尖る石になるようにいっています。
この尖るという言葉から連想するのは、常識に囚われない人物の姿。
2〜3行目の歌詞は、確固たる自分を持っている人を目指せといっているように感じられる表現です。
4行目の「丸い」という言葉は日々の中で当初の自分の気持ちを忘れていくことを指しているのかもしれません。
転がる中で角が取れていかないように、自分の意思を持て。
そんなメッセージが伝わってきます。
自分の基準を持つこと
尖った石になれ
譲れぬ何かを持ち続けろよ
人は弱い生き物
自分に負けるな
出典: 転がる石になれ/作詞:秋元康 作曲:山崎燿
自分の中で、他人に何と言われようとこれだけは譲れない。
そんなものを持っている人には、人間としての強さがあります。
それは自分の中の基準にもなり、自分を見失わずにいるための指針にもなります。
この歌詞の作者は、そんなものを持てといっています。
これまで強い言葉で夢を追う人々に対してのメッセージを送ってきました。
しかし、3行目からの言葉には優しさが滲んでいます。
その言葉で指摘しているのは、人間という生き物の弱さを自覚すること。
自分の弱みを知ることで、その弱さを受け入れることができます。
そうすることで弱点を克服し、更に成長していけるかもしれません。
夢に向かう道というのは、自分自身との戦いでもあるのです。