【美波】おすすめ人気曲ランキングTOP10！人気曲「ライラック」は何位？鋭い言葉のセンスが光る！

ポエトリーリーディング形式で開始される印象的なトラックです。

美波さんの音楽センスの高さが十二分に感じられます。

脇役ではなく「主役」でありたい。

だから「main actor（主役）」。

特に10代の頃は誰しもがそんな気持ちを持っているのではないでしょうか。

しかし歳を重ねるごとに嫌でも感じてしまう己の無力感。

だからこそあえて大人になったリスナーにもこの歌詞は響きます。

しかしそれだけでは終わりません。

2サビから歌詞を引用してみましょう。

ただ「主役」になりたいのではない。

たった一人の誰かにとっての「主役」でいたかった、と歌っています。

実は10代のストレートな承認欲求の先を行っている点に注目です。

また、このサビの中のリフレインはものすごく効果的で、綺麗なファルセットで歌唱されています。

お時間があれば是非、動画でご確認ください。

美波の代表曲とされている「ライラック」です！

2019年12月現在のYouTubeでの公式MVの再生回数はなんと250万回以上。

爽やか曲にMVの青がぴったりな演出ですっと心に歌詞が染みこんできます。

筆者が一番気に入ったのはラスサビの歌詞でした。

こちらです。

華麗に韻を踏んだ歌詞からのスタート。

美波の歌詞にしてはかなり肩の力を抜いたものになっているのではないでしょうか。

何も言えずに黙っているなんて窮屈だ！という主張が多いように感じていました。

しかし「ライラック」では一転して「こんな現状で十分なんだ」としていますね。

それから際立つのは人生を単純に分かりやすくしたい、という思い。

多様性の現代と叫ばれるなかで、それゆえに感じる複雑さはあるかと思います。

どんどん移ろいゆく世界にちゃんとついていかないと、という焦りを覚える若者の気持ちをキャッチしています。

美波が若者の意思の代弁者となっているのはこのあたりが理由なのではないでしょうか。

ここまで明確な言葉にして全力で歌ってくれる美波を支持したくなるのはある意味当然の流れです。

さらに衝撃的だった歌詞がありました。

ゲシュタルト崩壊をおこしてしまいそうですが、この歌詞です。

Cメロの最後で、この直後にラスサビになります。

「憂（うれ）い」ですから発音は「urei」ですがほとんど「rei」の発音をしています。

これを連続で発音することでこんなにカッコよく決まるのか！と驚きました。

作詞のセンスとそれをみずから歌うからできる斬新な構成かと思いました。

まさに提供された歌詞を歌うのではないシンガーソングライターの真髄ではないでしょうか。

さて、シンガーソングライター美波の人気曲TOP10をランキング形式でご紹介してきました。

いかがでしたでしょうか？

ご紹介した10曲を聴いただけでも様々な世界観や主張を受け取ることができたのではないでしょうか。

ダークでダウナーな曲が目立つ印象がありますが、それはネガティブなもののほうが人目を惹くからです。

「水中リフレクション」など、ダメダメだった一日の終わりに聴きたいような曲もたしかにありました。

しかし女の子らしいナンバーや応援歌のような強い曲までその守備範囲はとても広いです。

それでは最後に、美波の楽曲についての歌詞解説の関連記事などをご紹介しておきます。

今回、第1位とさせていただいた「ライラック」の歌詞解釈の記事です。

タイトルの由来から、歌詞内容の深いところまですべてが網羅されていますよ。

この記事では、第5位としました「カワキヲアメク」の歌詞解釈についての記事です。

カタカナ表記のタイトル、どんな意味があるのか気になりますよね？

さらにタイアップアニメについての情報もあり盛りだくさんな内容となっていますよ。

ぜひあわせてご覧になってみてはいかがでしょうか。