「スターフィッシュ」とは?

収録CD

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この曲は、2004年5月26日に発売されたエルレの3rdアルバム『Pepperoni Quattro』の2曲目に収録されている曲です。

このアルバムタイトルは、7曲目に収録されている「Pizza Man」の歌詞からきています。

このアルバムに収録されている曲は全て、シングルで発売されていないアルバムのみの曲となっています。エルレのフルアルバムの中で唯一シングル曲が収録されていないアルバムです。

そんな1枚でありながらも、「スターフィッシュ」以外にも「Supernova」や「Make A Wish」といった、エルレの名曲達が数多く収録されています。

エルレのアルバムの中ではかなり人気の高い1枚なのではないでしょうか。

どんな曲?

この曲は日本語詞で歌われるエルレの代表曲です。

イントロの一度聴けば忘れることのない特徴的なギターリフに、ボーカル細美武士の甘い声、ミドルテンポで展開される激しくも優しいエモーショナルなメロディ、ファンの間でも非常に人気の高い曲です。

コピーバンドでエルレをやったことがある人は、この曲をコピーしたという人も多いのではないでしょうか。

歌詞に迫る

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純情な恋愛感情を歌ったラブソング

おとぎ話の続きを見たくて
すぐ側のものは見えなかった
平気になった媚びた笑いも
まとめて全部剥がれ落ちるような
綺麗なものを見つけたから
また見えなくなる前に

出典: https://twitter.com/asyu64/status/891120570674302976

Aメロ~Bメロの歌詞です。

どうやら何か新しく素敵な相手を見つけたようですね。

それは「おとぎ話の続きを見たくて すぐ側のものは見えなかった」とあるように、今まで特別な感情に気づかなかったぐらい近い存在だったのかもしれません。

そんな、それまで適当に笑顔で接してきた自分自身が本気の笑顔となっていくほど、綺麗な素晴らしい相手となっていったのでしょう。

そう解釈すると、この曲は近い存在に対する恋愛感情に気づいた人物の曲と考えることが出来ますね。

こんな星の夜は
全てを投げ出したって
どうしても
君に会いたいと思った
こんな星の夜は
君がいてくれたなら
何を話そう とか

出典: https://twitter.com/taikutsu_bot/status/923457813761875968

サビの歌詞です。

夜空に広がる満天の星空。

そんな綺麗な星空は、1人で見るよりも大切な人と見たくなるもの。

たとえ他に大事な事があったとしても、それを投げ出してでも君と一緒にいたいという、純情な恋愛感情を歌った歌詞ですね。

しかし歌詞の内容を見ると、実際にはそこに相手はいないということがわかります。

星空を見ながら、大切な人と一緒にいる事を想像している様子ということで、まだ思いが通じ合う前の片思いの段階か、既に何らかの事情で振られてしまった後の出来事だという事がわかりますね。

前の歌詞から考えると、片思いの最中と考えるのが妥当でしょうか。

ほどけかけてた靴のひもを いじりまわして気を紛らわす あと2駅がバカに遠い 諦めないなら焦る事もないさ

出典: https://twitter.com/taikutsu_bot/status/923457813761875968

「あと2駅」とあるように、この部分の歌詞は大切な人に会いに行く瞬間を描いた歌詞だと思われます。

待ち合わせの場所が近づくにつれてどんどん緊張していく様、靴の紐を結びなおしたりして気を紛らわさないと正気でいられないのでしょう。かなりピュアな心を持った人物なのでしょうね。

でも、そんな逸る心を抑えるように、「諦めないなら焦る事もないさ」と自分に言い聞かせている様子が見られますね。

英詞の意味を考える

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I thought there is no such thing as
Unchanging over a thousand years
I wonder how I could miss it
My friends

出典: https://twitter.com/ask21i1/status/654013380924051456

Cメロで歌われる英詞。この歌詞はどのような意味になるのでしょうか。和訳していきましょう。

まず1行目「I thought there is no such thing as」。

「thought」は「考える、思う」という意味の単語「think」の過去形ですね。ここでは「thought~」と続いているので「~だと思った」と考えるのが妥当です。

では何を思ったのでしょうか。

2行目の歌詞も1行目と続いているようなのでまとめて考えると「there is no such thing as Unchanging over a thousand yearsと思った」ということになります。

「there is no such thing as ~」は、簡単に訳すと「~なものは何もない」という意味になります。

次の「Unchanging over a thousand years」ですが、「Unchanging」は「change」に逆の意味になる「un」が付いた「unchange」の名詞形となるので、「変わらないもの」と訳すことが出来ます。その後に「over a thousand years」とあるので、まとめると「千年以上変わらないもの」と訳すことが出来ます。

なので、1行目と2行目をまとめると「1000年以上変わらないものなんて何もないと思った。」、つまり意訳すると、「ずっと変わらないものは何もないんだと思った」という意味になります。

次の「I wonder how I could miss it」は、直訳すると「私はどのようにしてそれを逃すことが出来たのかわからない」となります。

このままだとよく意味が分かりませんが、つまり、道を間違えて何か大切な事を逃してしまったことへの後悔の気持ちが込められているのではないでしょうか。

まとめて考えると、この部分の英詞は、身近な大切な存在が離れていってしまい、ずっと変わらないものなんてないんだと気づく瞬間を歌った歌詞なのです。非常に切ない歌詞なのですね。