出会いと別れそして再会。

いずれも人間のドラマが動く瞬間ですが、2人組ユニットのDef Tech は、デビューからのわずか5 年間で大ブレイク、解散、再結成を経験しました。

今回紹介する「Golden Age」はDef Tech が再結成後の2011年にリリースした曲です。

再結成したDef Techに溢れるDef Techらしさ

丁寧な和音の頭サビに、リズムトラックが加わって曲がスタートします。

心に染みるようなアコースティックギターShenが歌うもの悲しくも美しいメロディが乗り、そこに絶妙なタイム感でMicroのコーラスが絡みます。

ミドルテンポのゆったりした雰囲気に包まれた「Golden Age」はまさに、Def Techらしさに溢れる楽曲です。

Def Tech - Golden Age

背伸びしすぎないオトナのラップミュージックだと思いませんか?

タイトルGolden Ageに込められたもの

Golden Ageという言葉の意味は?

「Golden Age」とは日本語では「黄金時代」。全盛期、絶頂期という意味です。この「Golden Age」という言葉は冒頭の一節にのみ出てきます。

The 五度 flow Def Tech is here, yo,
lift away into the clear, oh
Swinging round and round its all good now, a golden age we feel focus makes the real condition shine so bright it breaks tradition The world is what we're thinking, lets open up to.

出典: Golden Age/作詞:Def Tech 作曲:Def Tech,Hamuro,Nagacho

和訳

五度のフローでDef Techがはっきりと伝えるよ

自由自在に動けば もう最高

僕らが感じる黄金時代が現状を眩く照らす

古いものを壊して世界は僕らの思いのまま

さあ 切り開いて進もう

 

「自由自在」、「思いのまま」に対して、「古いもの」という対照的な言葉の間に「黄金時代」という言葉が使われています。

一人じゃないというメッセージ

もう少し歌詞を引用してみましょう。

Make it real whatever you got, go ahead give it your best shot.
Standing side by side as one now, the moment has begun.

We can make it through together sun or rain or any weather.
Feel the pulsem it flows inside, you are the one too.

出典: Golden Age/作詞:Def Tech 作曲:Def Tech,Hamuro,Nagacho

和訳

何が待ち受けていようとも

現実のものとして前に進むのが一番

足並みをそろえ一緒に立ち向かうときが今始まる

晴れたって雨がふったってどんな天気だって

一緒なら切り抜けられる

鼓動が心の中にあるのを感じよう

君も紛れもなくそのうちの一人なんだ

つらい現状があって、その現状につぶされそうになったとしても、本当はその苦難は乗り越えられるものであること。

そして、困難に立ち向かうのは決して一人ではなく、一緒に進んでいく仲間がいるのだという内容です。日本語の部分はもっとストレートです。

勉強してもすぐ結果が出なくて
職場の関係で頭悩ませて
プライベートや友情で傷ついて
恋愛の悩みも煩ったまま
二人だけの恋の物語もいいけど
それ以上にもっと大切な話をしよう
過去の思い出話に花を咲かせるよりも
これからの明るい僕らの未来日記を

出典: Golden Age/作詞:Def Tech 作曲:Def Tech,Hamuro,Nagacho

様々な悩みがあっても明るい未来が約束されているというメッセージとなっていますので、元気づけられる方も多いのではないでしょうか。

【Golden Age/Def Tech】一時解散の答えがある?!歌詞&和訳あり!アルバムも解説♪の画像

Def Techにとっての「黄金時代」とは

デビュー直後の黄金時代

歌詞の中では、未来が「黄金時代」に匹敵するほど明るいと歌われていますが、Def Techにとってはデビュー直後が「黄金時代」であったとも考えられます。

Def Techは2001年、中国生まれハワイ育ちのShenと東京生まれのMicroの2人によって結成されました。

国籍や肌の色、瞳の色も異なる 2 人組のユニットというのも新しく、私たちの心はメロウな楽曲とストレートな歌詞と歌声に鷲づかみにされました。

デビューミニアルバムの「Def Tech」は190万枚の大ヒットとなり、いきなりの黄金時代ですね。

インディーズグループのアルバムがミリオンを達成するのは当時としても珍しく、アルバム「MESSAGE」に収録された「小さな恋の歌」が今でも人気MONGOL800に次ぐ記録となりました。