まるでたてかけたほうきみたいに
壁にもたれかかりながら 
ただ 君の後ろ姿を見送るときだけ
嘘をついてない僕でいられる

出典: 君の後ろ姿/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

主人公はこうやっていつも彼女を見送っていたのでしょう。

静かにそっと、彼女に1番近い場所で彼女のことを想っていた。

もしかしたら彼女も主人公の気持ちに気づいていたのかもしれません。

彼の優しすぎる優しさに甘えてしまったということも考えられると思うのです。

本当の理由がどういうものなのか、この歌詞には描いてありません。

でも2人には友達を越えられない何かがあったのだと思います。

彼女が後ろを向いている時にだけ、本当の自分でいられるとはとてもせつない状況ですね。

1番怖いこと

壊さないように

失うことよりも 
たった一言で
傷つけてしまうかもしれないのが
ただ怖くて
夢の中の 君にさえ好きだとは言えずにいる

出典: 君の後ろ姿/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

2人が友達を越えられない理由、それがこのフレーズにでてきます。

主人公には彼女に告白をするうえで恐れていることがあります。

それは彼女が去ってしまうことではなく、傷ついてしまうということだというのです。

それくらいに、主人公は彼女に真剣に恋をしているということが窺えるのではないでしょうか。

だからこそ、ずっと友達の関係を保つためにをついてこれたのだと思うのです。

もしかすると、彼女は他に好きな人がいるのかもしれません。

彼を愛することはできないとはっきりわかっているからこそ、一線を越えないようにしているのですね。 

いつまでも

振り返らないことを願うけど
一度も振り返ったことなんてない
君の後ろ姿を見送っている
どうしようもないくらい片思いだ

まるで立てかけたほうきみたいに
壁にもたれかかりながら 
ただ 君の後ろ姿を見送るときだけ
嘘をついてない僕でいられる

出典: 君の後ろ姿/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

サビの繰り返しになります。

とても複雑友情関係ですが、よくあることなのかもしれません。

この短いフレーズで、主人公のせつなさを表現しきるのは見事だと思います。

全ての人間関係は優しさとせつなさで保たれているのかもしれません。

永遠に

君の後ろ姿を見送るときだけ
君に恋してる 
僕でいられる

出典: 君の後ろ姿/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之

主人公の恋心はとても強いといえるでしょう。

彼ももう腹を括っているようです。

彼女にこの恋心は明かさない、彼女を絶対に傷つけたくないから。

そんなバランスで成り立っている2人の交友関係はいつまでつづくのでしょうか。

ずっと続いて欲しいと思います。

そして2人がそれぞれに幸せな人生を送ることを願います。

おわりに

主人公がついていたとは、「彼女を友達だと思っている」こと。

本当は彼女にをしている男性なのですね。

そして振り返ってほしくない理由とは、「2人の関係を壊したくないから」なのではないでしょうか。

本人にとっては苦しい状況ですが、人間らしい美しい感情のようにも思えます。

それを表すように、メロディが優しく聴く人を包んでくれているのだと思います。

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