シノギ削り合うなら 私のいないところでやりな
すべて正当防衛でしょっぴいてぶち込んで終わりだ
事務処理後の煙草 背後にはブタ箱
賄賂ならば戴こう だが出すかどうかわ分からんぞ
出典: ベイサイド・スモーキングブルース/作詞:KURO 作曲:CHIVA・KURO
「シノギを削る」とは、激しく戦うことを意味する言葉です。
つまり、ヤクザ同士で戦い合うなら、銃兎のいないところでやれ!という意味なのでしょう。
じゃないと全員まとめて捕まえると宣告していますね。
ただ、先述した通り、銃兎はヤクザと繋がっている警官です。
もらった賄賂や相談内容によっては、捕まえたヤクザを釈放することもあるのでしょう。
繋がりのあるヤクザをわざと泳がせて、薬物犯罪の元締めの情報を収集しているのかもしれません。
ちなみに、左馬刻も悪さをして警察に捕まったことがありますが、銃兎に釈放してもらった経験をもっています。
一見真面目そうに見えるけど…
細身のスーツに髪型は七三
ルックスに騙されて舐めてかかると悲惨
悪よりあくどい 国家権力をバックに
ヤクザよりも役人の恐ろしさをラップに
込めて詰めて溜めて冷めた目で韻を乱射
やめて止めて待ってなんて言われても発射
残念だったな三下 軽く見るなこの舌
悪党にはもう来ないアンサーと明日
出典: ベイサイド・スモーキングブルース/作詞:KURO 作曲:CHIVA・KURO
銃兎のルックスだけ見ると、真面目そうな警官に見えるのかもしれません。
でも、銃兎の本性は裏社会の人間さえも味方につけてしまうダークな警官です。
左馬刻からは「悪徳警官」、職質をかけられたことがある独歩からは「不良警官」ともいわれています。
そんな銃兎の手にかかれば、どんな悪さをしている犯罪者もイチコロで倒し、捕まえることができるのです。
そして、銃兎が本気を出して倒すのは犯罪者だけではありません。
ラップバトルで戦う相手に対しても、本気を出しているのでしょう。
孤独を抱えている銃兎
(※)I'm a lonely only RABBIT
この通り一人 Rolling
闘ってただ勝って 傷を癒す
ハマの湾岸ストーリー Cruisin'
夜の風に吹かれて Breezin'
The bay side smoking blues
The bay side smoking blues all right
出典: ベイサイド・スモーキングブルース/作詞:KURO 作曲:CHIVA・KURO
銃兎は警察人生においても、そしてラップバトルにおいても、常に強気でいる男。
しかし、そんな銃兎も心の奥底では孤独を抱えているのです。
今日も犯罪者を捕まえ、一方で情報収集のために一部の悪人を釈放し、収賄やゆすりを行う銃兎。
一人きりでコソコソと動かないといけないことも多いので、常に孤独を感じているのでしょう。
銃兎の日課は、夜のヨコハマの湾岸沿いで一服すること。
きっとこの一時だけは、疲れた心をリラックスさせることができるのだと思います。
2番~ラストの歌詞
銃兎を怒らせるとヤバい…!
俺を怒らすとはお前ら本当ボンクラ
ワッパかけて弁当無しで送るボンボンクラ
サツを敵に回す
なっちまうかまんじゅう?
速射砲の蜂の巣ですぐさまご臨終
出典: ベイサイド・スモーキングブルース/作詞:KURO 作曲:CHIVA・KURO
執行猶予がついた人間のことを、警察用語で弁当持ちといいます。
つまりこの歌詞で登場する「弁当無し〜」とは、執行猶予なしで刑務所に送り込んでやるという意味なのでしょう。
そして「まんじゅう」とは、警察用語で死体という意味です。
銃兎を本気で怒らせたら、発砲して相手の命を奪うことだって可能だと訴えています。
MAD TRIGGER CREWは最強
臭いメシを食わしてやるぜ ドサンピンが
ヨコハマ最強の三人だ
入間銃兎 a.k.a 45ラビット
非常線を貼り追いかける 赤い目ライト
出典: ベイサイド・スモーキングブルース/作詞:KURO 作曲:CHIVA・KURO
「ドサンピン」とは、相手をけなす言葉の一種です。
自分よりも格が下の相手をバカにする時に使う言葉といえるでしょう。
昔のヤクザ映画などによく登場する言葉なので、あえて「ドサンピン」というワードをチョイスしているのだと思います。
そして、ここで初めてMAD TRIGGER CREWに対する思いが登場していますね。
ヨコハマ代表であるMAD TRIGGER CREWこそが日本最強だと思っている銃兎。
3人が揃えばその強さを知らしめることができる!と強く信じているようです。
薬物犯罪を撲滅することが目的
めんどくせーな 点数稼ぎでも
薬物は撲滅するのが俺の確実なサクセス
突き止めてやるぜ いつかその元締め Yo!そこどけ
知らぬ存ぜぬじゃ通らねぇんだよ
シラを切るクソボケ
出典: ベイサイド・スモーキングブルース/作詞:KURO 作曲:CHIVA・KURO
銃兎の最大の目的。
それは「薬物犯罪を撲滅すること」です。
それだけ薬物犯罪を心底嫌っているということなのでしょう。
薬物犯罪を取り仕切っている元締めを捕まえるためなら、銃兎はどんな手段を使っても構わないと思っているのかもしれません。