シボレー社の車が迎えに来たというのですからリッチです。

大麻の吸引に関しては記事では秘匿にしようかと思ったのですが本人たちが思い切り書いています。

「Mary Jane」はマリファナの俗称です。

上述のとおりに大麻は日本では違法ですがカリフォルニア州では合法であります。

日本人渡航者の大麻の吸引は推奨されていませんがそんなことを気にする人たちではないです。

マリファナを取り締まっていたら警察行政が立ち行かないというカリフォルニア州の事情もあります。

もちろんマリファナに対する一般の認知が日本社会とはまるで違うのです。

キメた後にメルローズ通りを練り歩きます。

日本で感じる陽射しとはまるで違う西海岸の太陽。

海に陽が沈む光景は日本では日本海側でないと体験できません。

すっかりマリファナ文化を楽しんでいる状況が描写されています。

BAD HOP「JET」は精神の解放を行う姿を描いているのでしょう。

実際にマリファナがどのように作用するかはその人によるものです。

ここまでがっちりキマっているのですから相性がいいのでしょう。

Yellow Patoとロス

「おまわりさん、ここです」

寝て起きたらLA
ポケットに収まらないダラエン
サングラス越しからみる太陽
日差しが強くて目が開かねえ
スタジオの中で篭りセッション
バッズを砕いて吸うウィード
どこにいたって俺ら結局
やることなんにも変わりゃしねえ

出典: JET(feat. G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo)/作詞:G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo 作曲:Murda Beatz

Yellow Patoのパートになります。

フライト中はひたすら寝ていたのかもしれません。

羽田からロサンゼルス国際空港までは12時間以上かかります。

テンションが上がりっぱなしというメンバーもいれば終始寝ていたメンバーもいたということでしょうか。

陽射しへの感想もG-k.i.dとYellow Patoでは感じ方が違うようです。

ロサンゼルスの陽射しを少し鬱陶しく感じている様子のYellow Pato。

しかしメンバー全員が大麻嗜好者のようです。

おまわりさん、ここです

そんな野暮なことをいい出すリスナーもいないのでしょうから隠そうともしません。

メスの大麻の密集部分をバッズと呼びます。

砕いて紙に巻いてウィードができあがり。

BAD HOPが伝えたいものを見つめてみる必要は確かにあります。

海外録音の高揚感というものをとにかく強調したかったのでしょう。

喜びはシェアしたいもの

BAD HOP/JET (feat.G-k.i.d,YellowPato&TijiJojo)歌詞解説の画像

頭ん中で描くことは全て叶う物
無理な事も口に出して自分にかける魔法
俺らは海越え 作る曲が金にチェンジ
早く仕事終わらせて 夜の街に出かけよう

出典: JET(feat. G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo)/作詞:G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo 作曲:Murda Beatz

理想を現実に変えるための方法を描いています。

自分にいいきかせることである種の自己洗脳状態にまで持ってゆける強さがあるのでしょう。

意志の強さというものは自信に変わります。

自己肯定感・自己肯定力こそがBAD HOPの強さでしょう。

メンバーや共同制作者へのリスペクトも当然あります。

今回はEP「Lift Off」のレコーディング。

しかしアメリカ合衆国の豪華なプロデューサー陣と仕事できるビッグビジネスです。

先人の胸を借りて作品を世に送り出すのですが、自分たちに自信がないとできることではありません。

実際に超絶クールな楽曲に仕上がっているのですから大成功でしょう。

その一方で夜のロサンゼルスで遊びたいという思いを隠そうともしません。

人生を存分に楽しみたいという思いはシェアしたいものです。

Tiji Jojoとロス

Uberとはいえ運転手付き

BAD HOP/JET (feat.G-k.i.d,YellowPato&TijiJojo)歌詞解説の画像

太平洋の上 寝ずに今日 Losまで9000キロ
足を伸ばし うちのよう 優雅に海の上を飛ぶ
時差でずれた時計のハリを合わせ巻き戻す
運転手付きの車乗る ロデオドライブへ行こう

出典: JET(feat. G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo)/作詞:G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo 作曲:Murda Beatz

Tiji Jojoのパートになります。

G-k.i.dともYellow Patoとも違う描き方になりました。

Yellow Patoはフライト中を寝て過ごしたようですがTiji Jojoは寝ていません

12時間以上をどう過ごすかは人によって差が生まれるのでしょう。

短時間ならば行動を合わせることができても長いフライト中の過ごし方はそれぞれです。

足を伸ばせたということはビジネスクラス以上の席であったのでしょう。

リッチな旅ができるなんて羨ましい限りです。

アメリカ合衆国西海岸と日本では当然に時差があります。

東京の時間はロサンゼルスよりも17時間進んでいるのです。

時間軸を戻ってゆく訳ではないのですが改めて時間というものの不思議さを感じるでしょう。

Uberを利用したという表現が運転手付きのクルマに乗るとなります。

ものはいいようかもしれません。

日本で見られるような普通のタクシーでも運転手付きのクルマですから。

しかしこのクルマがシボレー車だというのが羨ましいです。

好きなことを仕事にする

惜しまねえ この金 どこにいてもそう
月まで 届く手 地面は遥か遠く
海を越え 稼ぐJob 乾いた街角
ここにいても潤ってる俺の懐

出典: JET(feat. G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo)/作詞:G-k.i.d,Yellow Pato&Tiji Jojo 作曲:Murda Beatz

好きなことが仕事になるというのは素晴らしいことでしょう。

好きなことと仕事は分けたいという人もいますが、多くの人は趣味が実益を兼ねたらと夢想します。

BAD HOPはこうした夢を実現させてしまいました。

好きな音楽をすることでメイク・マネーできる喜びを歌います。

自然に高揚している気持ちも歌っているラインです。

音楽ができて、お金稼げて、幸せの絶頂で月まで届きそうだと歌います。

「JET」には暗い側面は一切描かれません。

G-k.i.d、Yellow Pato、Tiji Jojo、三者三様ではあるのですがハイな印象は共通しています。

クールなサウンド・プロダクションでも熱い思いは変わらないのでしょう。

ロサンゼルスでレコーディングできることの喜びにあふれています。

「JET」で頂点まで