大阪と新潟
泣け笑え悩めスカセ
さぁ 思い切りフカセ
セカイノオワリ マカイノハジマリ
社会の歪み 堺のクソガキ
パッと上がれ長岡の花火
下界の空に落とす いなびかり ピカ!
出典: 中学12年生/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
大阪府堺市はR指定さんの出身地で、新潟県長岡市はDJ松永さんの出身地です。
長岡は日本三大花火の1つとしても有名ですね。
中学生時代といえば2人はもちろんそれぞれの地元に住んでいますので当時を思い出すフレーズの1つなのでしょう。
そして密かにこの部分の歌詞にはあるアーティストの名前が隠されていると話題になりました。
それはSEKAI NO OWARIの深瀬さんの名前です。
サラッと韻を踏んで歌っているのでこうして歌詞をじっくり見ないと気づかない部分ではないでしょうか。
何を言われても気にしない
でもイタくて結構 いたって健康
比較的目には見えん この病状
突発的に発祥 至極真っ当
理由なき反抗 土日返上
雨天決行 365バリエーション
友情 愛情 まともに勉強
俺が選んだのはチェケラッチョ
出典: 中学12年生/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
どんなに周りにバカにされたとしてもそれで自分がどうにかなっちゃうわけではありません。
一時的に心は荒むかもしれませんが信じた道を貫く方がよっぽどカッコいいと今なら分かります。
だけど思春期にはそれに気づけないのが現実なのです。
みんなやってるから…なんていう些細な理由で親に反発してみたりします。
自分たちの考え方を周りに誤解されるもどかしさは中学生特有なのでしょうか。
当時流行っていたものたち
ホムペブーム
前略プロフ ホムペあしあと
カギ付き日記の病んでるあの娘
キリ番 カキコ 絡むーちょ
レペゼン 魔法のiらんど
リアル BBS リンク卍で囲めハンドルネーム
○○夫妻 ホントはブサイク
いつメン ズッ友 サギ写メ ウザい
出典: 中学12年生/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
ここからの歌詞にはCreepy Nutsの中学生時代に流行ったものや略語がたくさん出てきます。
今でこそSNSが世代を問わず利用されていますが、当時は種類もそんなにはありませんでした。
当時の中高生(一部)には友達や恋人との共同ホームぺージがあったのです。
その中でプロフィールとして使っていたのが"前略プロフィール"というものでした。
そして一部の人にしか見ることができないパスワード付きの日記のことが鍵付き日記です。
またホームページを訪れた数が切りのいい番号(キリ番)だった人は報告するという暗黙のルールもありました。
レペゼンは、ヒップホップ用語で「~を代表する」といった意味です。
魔法のiらんどは、昔流行していたケータイ小説サイトで中には映画化されたものもあります。
〇〇夫妻はカップルがよくプリクラの文字に書いていた言葉です。
〇〇にはもちろん彼の名字が入ります。
Creepy Nutsと同世代の人たちは懐かしいと思うのではないでしょうか。
思い出に浸る…という意味でもおすすめです。
当時の情景が目に浮かぶ
この街じゃフェイマス
コム持ちはステータス 友達は増えます
だけどその他には迷惑
キティサン プージャ BGMにはくうちゃん
または黒金アディジャ カマハン 窃チャ
足元と口元にセッタ
出典: 中学12年生/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
当時の略語が炸裂しており、解読不能という方もいらっしゃるかもしれません。
こちらも説明していきます。
コムというのはウィルコムという当時の携帯電話の機種のことです。
通話料が安かったので2台持ちする人やカップルの長電話にも人気の機種でした。
キティーちゃんのサンダルを履いてジャージを着て倖田來未さんの曲をおそらく爆音で聴く…。
ここから連想されるのは当時のヤンチャな人々です。
最後のフレーズではタバコのセブンスターの略称と雪駄がかけられています。
ここでもR指定さんの巧妙な技にハマりました。
密かに憧れていたあの頃…でも今は…
なぜか凄く大人びて見えた
俺はいつも遠巻きに見てた
今になれば香ばしく思えた
だけどあいつ等女にはモテた
出典: 中学12年生/作詞:R-指定 作曲:DJ松永