目先のことだけにとらわれて相手を束縛したり、ちっぽけなことで嫌いになったり…。
そのようなものは、本当の愛とはいえないのでしょう。
愛とはもっと壮大で、あらゆる逆境やネガティブな気持ちさえも乗り越えることができるものなのです。
それに、愛というのは男女関係以外の場所でも発生します。
家族に対する愛、友達や仲間に対する愛など、さまざまな形の愛が存在するのです。
この世の中にはさまざまな愛があり、愛を持って生きている人がたくさんいます。
悲しい出来事や理不尽な出来事も多いこの世の中ですが、まだまだ捨てたもんではないということなのでしょう。
なぜ人間が好きといえるの?
思ったよりそれは 素敵なものだった
人と人を結ぶ
その絆こそが
愛おしく想う 微笑みなんだ
みんながいるから しあわせになれる
人間が好きだ
出典: Human Love/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ
愛があれば人と人を結び、周りを動かすことだってできます。
愛があれば自分や相手、そして周りの人たちに微笑みを与えることができるのです。
そんな愛の連鎖を実感している主人公は、幸せな気持ちで満たされているようですね。
誰かに裏切られたり、傷つけられても、相手を許そうと決めて穏やかな心を保つ…。
主人公はその境地に達しているから、人間が好きだといえるのでしょう。
裏切られたり、傷つけられて人間不信になる人はたくさんいます。
でも、愛の力によってそれを乗り越えることができたら、世界はもっと素敵に見えるのだと思います。
2番~ラストの歌詞
愛とは気づきにくいもの
愛とは何だろう?
説明つかないもの
そばにあっても huu
気づくこともなく…
出典: Human Love/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ
主人公は再び愛について考えています。
1番では、自分が他の人を愛することについて、歌っていました。
しかし、ここでは「自分を愛してくれている人」について歌っているのでしょう。
自分が愛されていることを実感し、常にそれを感謝し続けている人は意外と少ないのではないでしょうか。
特に身近な人の愛ほど、気づきにくいものだったりするのです。
本当の愛を理解するには…
誰かを愛したその時だけいつも
これが愛かと理解できた気がする
胸が苦しい昂(たか)まる感情が
そうなんでしょう?
出典: Human Love/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ
愛を受け取ってばかりの"受け身の状態"では、本当の愛を知ることはできないのでしょう。
自分も相手のことを心から愛し、相手の幸せを本気で願った時に、愛を理解することができます。
相手のことを考えるだけで、幸せな気持ちになる…。
相手に悲しいことがあった時、自分も悲しい気持ちになる…。
そんな相手に寄り添うような気持ちこそ、本当の愛なのです。
主人公はどのように変わった?
勘違いをしてた それだけじゃないのね
男 女 恋も
含まれてるけれど
人間愛がすべての始まり
出典: Human Love/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ
主人公は、今まで大切な人を独占することが愛だと勘違いしていました。
でも、本当の愛に気づいた主人公は、自分のわがままではなく、相手の幸せを優先する生き方へと変わったのです。
愛が必要となるのは、恋愛だけではありません。
家族関係や友達関係など、さまざまな場面で愛はとても重要となってくるのです。
愛があれば、さまざまな人間を幸せにすることができます。
恵まれた環境で育った主人公
勘違いをしてた 生まれてからずっと
当たり前のように
親や兄妹と
寄り添って来たし支え合ったし
友達にだって恵まれてたから
思い出せなかった
出典: Human Love/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ
主人公はとても恵まれた環境で育ってきたのでしょう。
優しい親や兄弟に囲まれて成長し、頼もしい仲間と出会って生きてきたのです。
周りから大事にされており、愛されるだけの"受け身の状態"が長かった主人公。
そのような環境が当たり前だと思って、生きてきたのです。
だから、本当の愛に気づくのに時間がかかったのだと思います。
でも「あなた」を本気で愛することにより、主人公は愛を知って、さらに成長することができたのです。