歌い出し

小さい頃は神さまがいて
不思議に夢をかなえてくれた
やさしい気持で目覚めた朝は
おとなになっても奇蹟はおこるよ

出典: https://twitter.com/yuming1126/status/924809427336568832

『やさしさに包まれたなら』のイントロは、レトロポップなサウンドが印象的です。

歌い出しの歌詞からは、自信の小さい頃の回想をしている様子

誰しもが経験する子供時代、願いが叶えば心から感動したこともあったはず。

そんな子供の頃に感動した奇蹟を、大人になっても実感できるんだということを語っています。

つまり、願いは誰にでも叶うことができるということを言っています。

サビ

カーテンを開いて
静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら
きっと 目にうつる
全てのことは
メッセージ

出典: https://twitter.com/Heart_f_vo/status/921023937831616513

サビでは、悟りのような言葉が並んでいるフレーズ

朝のカーテンを開ける瞬間は、まぶしさと共にすっきりとした気持ちになります。

そんなイメージで、前向きな気持ちになろうと語っている気もしますね。

その後に続く「目にうつる 全てのことは メッセージ」の部分はワンポイント。

無意味と思ってたものも実は意味があったんだという一種の「気づき」のようなメッセージが含まれています。

ここの部分は仏教的な解釈もすることができ、より深みのあるフレーズです。

2番A歌い出し

小さい頃は神さまがいて
毎日愛を届けてくれた
心の奥にしまい忘れた
大切な箱 ひらくときは今

出典: https://twitter.com/lyric_bot_/status/922898416539131904

2番歌い出しでは、神様が愛を届けてくれたという回想

おそらく両親から受けた愛を指しており、大人になっていくと次第に忘れてしまうという意味を感じます。

そんな忘れかけた愛を、捧げる存在が現れたのでしょうか。

2番サビ

雨あがりの庭で くちなしの香りの
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ

出典: https://www.youtube.com/watch?v=JQo26Pp1b7U

2番サビでは、雨上がりが舞台。

雨は悲しみなどのネガティブな印象を持たせますが、その後のくちなしの香りで解放された様子。

そしてここでも「目にうつる 全てのことは メッセージ」というフレーズがあります。

悲しい気持ちはほしくないけどそれも意味があるんだよと語っている気がしますね。

ハッピーエンドだけを予感させる数珠の名曲

やさしさの正体

松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」。さらに歌詞を探っていきましょう。

この楽曲の主人公はとある女性です。この女性の少女時代から歌詞は進行していきます。

主人公は恐らく両親から最高の愛情をかけられて育ったのでしょう。

だから歌詞から世の中を疎んだりするイメージは全く見受けられません。

主人公が前向きで人を信じることを疑わない性格であることが容易に想像できます。

そんな主人公に対して大きくクローズアップされてくる言葉が「やさしさ」です。

この「やさしさ」はいかなる意味をもって曲のタイトルにまでなっているのでしょうか?

もっと詳しく歌詞からひも解いてゆきましょう。

やさしい両親の存在

まず想像できる「やさしさ」の正体は、両親でしょう。

主人公は幼い時から両親のあふれんばかりの愛情をふんだんに受けて育ったに違いありません。

その証拠に主人公は「神さま」や「奇蹟」といった神がかり的な発想をしています。

それは主人公の幼少時の情操教育が健全だったからでしょう。

きれいなものはきれい。人を褒める。感動する。そして笑う。

大人になっても素直になれるかどうかは幼い時の教育にかかっているのです。

それを主人公は見事に体現できるようになりました。

それもこれもやさしい両親の愛情の賜物だったのでしょう。

主人公にとったら「やさしさ」は両親そのものなのです。

そしていつしか主人公自身が「やさしさ」そのものになっていくのです。

どうして奇蹟は起こる?