楽曲について

神様、僕は気づいてしまった【インナーサークル】歌詞を和訳して意味を解釈!救えない痛みを解き明かす!の画像

神様、僕は気づいてしまった】の楽曲『インナーサークル』。

東野へいとが織りなすヘヴィなサウンドと疾走感あるメロディーが特徴的です。

それでありながら、カメレオンのように楽曲の雰囲気に擬態するどこのだれかの歌い方も魅力。

2020年6月24日にYouTubeにて公開されたMVは、公開1ヶ月にして再生回数60万回を突破しています。

並びに実写ムービーゲーム【Death Come True】の主題歌としても起用されています。

心に蔓延る煩悩を掻き毟りながら、闇へと沈み込んでいく心情が投影されている歌詞

彼らの楽曲の中でも珍しい英歌詞が中心になっています。

流れるようなメロディーが心地よく、1度は聞き流してしまう歌詞も再度紐解いてみましょう。

悪を演じて悪に飲まれる

履き違えた正義

We ain't no fiction
Just want attention
Without intention, actin' the hater

出典: インナーサークル/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

開始早々に、コンパクト鋭利な英歌詞でまとめられています。

以下は上記の英歌詞の和訳解釈となっています。

私たちはフィクション(偽りの存在)では決してない
周りからの注意を惹きたいと思っているだけである
そして、何かを意図することなく、自ら悪を演じるのだ

出典: インナーサークル/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

人から何か自身に対して目を向けられたい時にはどのような行為をするでしょうか。

普遍的には、良いことをして目立つ、人と比べて突出した能力を見せるなどがあると思います。

しかしながら、この楽曲の主人公は、周囲が怯えて目を見張るほどに悪く目立とうとしているのです。

歌詞1行目に書かれていることは、自分がここにいる証明をしたいという明確な意思。

そして更に注目すべきは、末尾にある「演じる」という表現です。

すなわち、主人公は元々「悪」だったわけではなく、自らその道に進もうとしているのです。

未だ、その背景は不明瞭ですが、そうせざるを得ないほどの壮絶な過去があったのでしょうか。

どこのだれかが低いトーンで歌い上げている点も、更に不気味さを増幅させています。

MVも、何かから必死に逃げまどっている様子が描かれています。

生を実感する

A star attraction
In need of reaction
We answer a question with a shotgun

出典: インナーサークル/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

死を連想させる「Shotgun」など更にダークな雰囲気になってきました。

段々と楽曲も盛り上がりをみせてきます。

夜空に広がる星には幾許もの魅力がある
(私たちはそれに勝るのだろうか)
それは周りからの反応を得るしか知りようが無い
私たちはショットガンを持って答えを探す

出典: インナーサークル/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

自分が自分で在るために、何者なのかを知るために生きていく。

そういった想いや思念が半ば病的に肥大した結果が、主人公の決断なのでしょう。

周囲からの絶対的な評価が欲しいという想いを抱くようになったのです。

深層心理にはそれほどに自分に自信が無い様、自己肯定感の低さを感じます。

ここで先ほど述べられていた「」という言葉がキーワードに。

周りからの反応を知るために、ショットガンを持って回答するのです。

回答とはまさに銃撃音そのもの。

誰の声も聞けぬまま、主人公の目の前に広がっているのは血の海だと解釈出来ます。

そうして、自分がここに生きていること、存在していることを証明していく。

常識では考えられませんが、このサイコパス的思考こそが主人公の行きついた果てなのです。

もう以前の自分ではない

深い底へ

Fallin'
Moment of silence

Sometimes to live
Gotta be immoral

出典: インナーサークル/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと