ももいろクローバーZ with セーラー5戦士【月色Chainon】歌詞の意味を解釈！その物語とは

この3行の歌詞から、絶望に満ちた世界を想像することができます。

冒頭の歌詞に「黄昏の」とありますが、「翅」という漢字に違和感を抱く人もいるでしょう。

なぜ「羽」ではなく、「翅」を使っているのでしょうか。「翅」は虫のはねのことです。

息絶えた虫の姿を表すために「翅」を使ったのだと考えられます。

花の蜜を主食とする虫は、花が枯れてしまうと生きることができません。

誰かを失ってしまった絶望感を、枯れた花と翅で表現しているのでしょう。

歌詞に触れることができない命とあるので、誰かがいなくなっていると考えることができます。

では、誰がいなくなったのでしょうか？

これは人ではなく、日常を表しているのかもしれません。

大きな戦いを終え、穏やかな日常生活を送っていたセーラー戦士たち。

しかし新たな脅威が現れ、穏やかだった日常は変わっていきます。

日常を命に例えることで、恐怖をあおっているのでしょう。

セーラー戦士たちは何度もピンチに直面してきました。

しかしその度に、仲間や愛する人の助けを借りて乗り越えていきます。

時には逃げ出したくなるときもあったでしょう。でも、セーラー戦士はどんなときもあきらめません。

そんなセーラー戦士の力強さが表れた歌詞を見ていきます。

世界は混沌の中にありますが、セーラー戦士たちは立ち向かっていきます。

セーラームーンから勇気を貰い、セーラー戦士たちは一歩を踏み出すのです。

負った傷が癒えることはなくてもその先には明るい未来がある、そんな歌詞が続いていきます。

この歌詞はセーラームーンからのメッセージです。

セーラームーンの愛する人はタキシード仮面ですが、この場合は全人類と考えていいでしょう。

「自分がこの世界を救うから、私の手を離さないで」、そんなメッセージが込められているのです。

どんなに強い心を持っていてもくじけそうになるときはあります。

立ち止まってしまうときもあるでしょう。そんな心の葛藤が表れた歌詞を読み解いていきます。

冒頭の1文は、恐怖を表しています。恐怖により、深い闇へ落とされていくセーラー戦士たち。

前へ進もうと思っても手の震えが止まらず、立ちすくむことしかできません。

これまでの戦いでも恐怖に落とされたことは数知れず。

しかし何度味わっても、恐怖に慣れることはできないのです。

セーラー戦士たちのように強くても、恐怖は恐怖でしかありません。