今、Aqua Timez「プルメリア ~花唄~」を聴きたい
年内解散の衝撃……今こそアクアを感じよう
2006年、ミニアルバム『「七色の落書き」』でメジャーデビューしたAqua Timez(以下、アクア)。
デビューから12年となる今年、2018年には8thアルバム『二重螺旋のまさゆめ』をリリース。
さらに全国28会場29公演を予定したライブツアー『Aqua Timez Present is a Present tour 2018』も5月からスタートします。
アクアにとってもファンにとっても、盛り上がる1年になりそう!
……と思いきや、2018年5月8日に飛び込んできた衝撃的なニュース。2018年内、Aqua Timez解散。
ショックを隠せない人も多いのではないでしょうか。もちろん筆者もその一人です。
だけど今こそ、今だからこそ、アクアの曲を聴いていこうではありませんか。
いろんな気持ちが交錯する最中ですが、最後までアクアへの想いをひとつにし、曲を感じていこうではありませんか。
ぜひ今こそ聴いてほしい楽曲、それが「プルメリア~花唄~」です。
「プルメリア ~花唄~」の由来は花?花言葉は?
花言葉は「恵まれた人」
2009年、アクアの10thシングルとしてリリースされた「プルメリア ~花唄~」。
曲名に使われている「プルメリア」は南国に咲く花の名前です。
プルメリアは「レイ」と呼ばれる首飾りに使われることで有名。
大きなツアーでハワイ旅行に行くと、現地の空港ではレイを貰えることがあるんですよ。
プルメリアはハワイだけでなく沖縄にも咲いていて、甘く優しい香りで私たちの心を癒すと言われています。
このように"南国"のイメージがあるプルメリアが、なぜ、曲のタイトルになったのでしょうか。
その理由は「恵まれた人」という花言葉にあります。
この花言葉が「君と出会えたことで、僕は恵まれている」と解釈されたことで、「プルメリア ~花唄~」のキャッチフレーズが
僕を見つけてくれて、ありがとう。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/プルメリア_〜花唄〜
となりました。胸を打たれる素敵なキャッチフレーズですね。
この曲はリリース同年に公開された映画『ごくせん THE MOVIE』の主題歌でもあります。
そんな「プルメリア ~花唄~」の歌詞には一体どんなメッセージが込められているのでしょうか?
「プルメリア ~花唄~」の歌詞を徹底解釈
この夢が この夢がいつか 叶う時には 僕の隣に
君がいて そう 君がいて そっと 微笑みあえたらいいな
出典: プルメリア~花唄~/作詞:太志 作曲:太志
この曲を聴き始めたとき、筆者はこう感じました。
『僕の夢が叶うそのときには、君に傍にいて欲しい。
僕が夢を追うのを、大切な君に見守っていて欲しい』
と。
しかし、本当はもっと違う意味が込められていたことがわかりました。
蕾が付き、膨らんで、花が咲く。開花の様子を表しているかのような「プルメリア~花唄~」の歌詞を徹底的に解釈します。
<僕>の世界を変えた出会い
まるで それは 約束されたような一度きりの風の中の出逢い
ひたすらにスローモーションな 青い空
あの日 君に出会い 僕は下を向く数も随分と減り
もう一人で笑顔を探そうと思わなくなった
手を繋いだって心が 距離を取ることもあるこの世界
隣にいたって果てしなく遠く感じることもあるこの世界を
いともたやすく 君は塗り替えた
この夢が この夢がいつか 叶う時には 僕の隣に
君がいて そう 君がいて そっと 微笑みあえたらいいな
出典: プルメリア~花唄~/作詞:太志 作曲:太志
「プルメリア ~花唄~」の歌詞を花が咲くさまに喩えたとしたら、2人の出会いが描かれたこの部分は「蕾が付いた」と言えるでしょう。
青空の下、風の中で君と初めて出会ったときの光景は、今でもスローで思い出すことができる。
<僕>にとって、それほど運命的な出会いだったのですね。
<下を向く>、つまりネガティブになりがちだった僕は、<君>の影響で前向きに変化していきます。
さて、手を繋いだり隣に立っていたり……と物理的に距離が近くても、心を理解し合えるとは限らない。
それが人間であり、人間の生きる<世界>です。
<僕>はそんな風に考えて、半ば人間付き合いを諦めていたのかもしれませんね。
しかし、<君>はこの<僕>の考えを<塗り替え>ました。
だからこそ<僕の隣>に<君>がいるという物理的な距離を、前向きに求めるようになったのです。