「Harmony of December」の概要

【Harmony of December/KinKi Kids】12月の恋を歌う冬の名曲!歌詞を解釈の画像

「Harmony of December」は2006年にシングルとしてリリースされた作品です。

通じ合う恋人同士の想いを「ハーモニー(Harmony)」という言葉で表現しています。

タイトルの通り「12月」をテーマとした楽曲です。

この「Harmony」という単語には、音楽での「和声」や「和音」を表す「ハーモニー」以外にも、「調和」という意味があるようです。

恋人同士の間に生まれる「和」を歌った曲である、と解釈できますね。

リリースの背景

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2006年当時、KinKi Kidsは7月に「夏模様」というシングルをリリースしていました。

こちらの曲はそのタイトルのとおり「夏」をテーマとした楽曲です。

2006年のリリースは「Harmony of December」と合わせてその二曲のみとなっています。

この「夏ソングと冬ソング」という構成は、昔からの彼らのファンにとっては馴染み深いもの。

1998年の夏と冬にかけてリリースされた「ジェットコースター・ロマンス」「シンデレラ・クリスマスの二曲を思い起こすことができます。

2005年の「SNOW! SNOW! SNOW!」に続く「冬ソング」のシングルリリースに、また新たな一面を感じることができました。

作詞・作曲はあの有名な方

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「Harmony of December」を作詞および作曲したのはマシコタツロウさんです。

マシコタツロウさんといえば、一青窈さんの「もらい泣き」や「ハナミズキ」を提供したことでも知られる有名な作曲家。

それ以外にも、SMAPのシングル「ユーモアしちゃうよ」や、Kis-My-Ft2のシングル「キミとのキセキ」など、多くの作品に携わっています。

中でもジャニーズアーティストへの曲提供は多く、アルバムなどでもよく名前を見かける作曲家の一人です。

KinKi Kidsも本曲以外にシングル「変わったかたちの石」で再度曲提供を受けるなど、交流を持っています。

オリエンタルな雰囲気

マシコタツロウさんはオリエンタルな雰囲気を持つメロディを得意としていて、そこから感じられる世界は日本的です。

音階に懐かしさがあって、私たちの心の中にすっと入ってくるような親しみやすさと、何回聴いても飽きない魅力を持っています。

「Harmony of December」(1コーラス目)の歌詞をチェック!

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公園のシーン

乾いた北風が ひゅるり落ち葉を集めてる
「今夜は雪が降りそうだね」うれしそうな声で
いつもの公園に 今日は静かな夜が来る
つないだ指がとてもやさしい ふたりきりの温度

出典: Harmony of December/作詞:マシコタツロウ 作曲:マシコタツロウ

曲冒頭のAメロ部分の歌詞で、ここに登場するのは肌寒い屋外のシーンです。

「いつもの公園」という描写から、二人の親密な関係がイメージできます。

また「今日は」という言い回しから連想できるのは「静かではない夜」のことです。

時々ふざけ合い、また時にはケンカもしたりして、二人はいくつもの夜を過ごしてきました。

こんな短い言葉からも、恋人同士が共に歩んだ時間や交わした気持ちの数が感じ取れます。

その日は寄り添い合い、何気ない時を過ごす彼ら。

そのような関係を前提として「つないだ指が」以降の歌詞を読むと、言葉がより奥深いものに感じられます。

「ふたりきりの温度」は、どこにでもあるようなものではなく、そのパートナーとしか分かち合えない価値のあるものです。

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いつも見過ごしているもの

ふと気づけばいつも隣で笑ってる
僕の心に咲く花

出典: Harmony of December/作詞:マシコタツロウ 作曲:マシコタツロウ

ここで主人公が「心に咲く花」に例えるのは、もちろん恋人の事です。

普段は当たり前にあるものとして気付かずに見過ごしてしいるけれど、思い返すといつでもそばにいてくれた君。

こんなありふれた風景を通して、改めてその存在の大切さに気付かされます。

好きな人の笑顔は何にも代えがたいもので、それがあるだけで優しい気持ちになれたり、嫌なことも忘れられるものです。

「心に咲く花」は少し月並みな言い回しとも感じられますが、反面でとても共感できます。