GReeeeNの【crew】をご紹介
アルバム『今から親指が消える手品しまーす。』収録曲
今回ご紹介するGReeeeNの【crew】は2014年にリリースされたアルバムに収録されています。
アルバムタイトルは『今から親指が消える手品しまーす。』ですね。
ちなみにこのタイトルはLINEで公募した中から1位となったものが採用されています。
【crew】を含む全14曲が収録され、前作から約1年2か月ぶりとなった待望のアルバムです。
『ルナ・プロジェクト』web movieタイアップソング

そして【crew】はあるプロジェクトのタイアップソングとして人々の耳に届きました。
ポカリスエットでおなじみの大塚製薬が月面着陸プロジェクト『ルナ・プロジェクト』を発足。
GReeeeNはこのプロジェクトのテーマソングの担当となったのです。
そしてこのプロジェクトのweb movieのテーマソングに【crew】が採用されました。
ポカリスエットといえば青春真っ只中の若者のほとばしる汗をイメージさせますね。
そのコンセプトから外れることなく出来上がったのが『女子マネージャー篇』です。
乗組員、運命共同体という意味で使用される「crew」。
GReeeeNにとってはファンも「GR crew」の愛称で同じ夢を追いかける仲間のような存在です。
web movieでは高校野球のマネージャー目線で部員の仲間たちのことを「crew」と位置付けています。
そんな絆を感じることのできる【crew】をまずは上記のweb movieでお楽しみください。
【crew】の歌詞に込められた想いを読み解いてみよう
それではここからは本題である歌詞の中身をみていきましょう。
青春の真っ只中、いつも一緒にいた仲間たち。
勝つ時も負ける時も、嬉しいことも悔しいことも一緒に過ごしてきた仲間との時間。
そんな青春が皆さんにもあったのではないでしょうか。
ぜひ「仲間」と呼べる人たちのことを思い浮かべながら読み進めてみてくださいね。
仲間だからこそ少しの変化もすぐに分かる
何かあったんだね
HIDE:
どうしたの?いつもの君の らしさが少し悲しそうだね
君の素敵なとこならば 僕はいくつも知っているんだよ
出典: crew/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
オルゴールのようなきれいな音に先導され始まるのはHIDEのパートです。
友達の少しの変化にもすぐに気が付けるのはいつも傍にいるからこそ。
ちょっとした表情やしぐさ、雰囲気などから「君」に何かあったのだと察知します。
「君」の冴えない顔を覗き込んで「どうした?」と心配する主人公が目に浮かぶようです。
でも何かあったのか?などと口に出しては聞きません。
ここではまだ主人公の心の中のつぶやきを綴っているような気がします。
そして2行目の言葉も、「君」には直接言っているのではなく心の中で思っているのでしょう。
照れくさくて直球で言えない気持ちも歌詞で表現しているように思えるのです。
話したいことがあるなら聞くよ
HIDE、navi、92
話くらいなら聞くよ 答えはわからないけど
僕に出来る事くらいさせろよ 仲間だから
出典: crew/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
ここは3人のパートですね。
前述の主人公の心の声を代弁するのが「話してみなよ」という気軽さです。
心配しすぎず、気を使わせず、でも何とかしてあげたい。そんな気持ちが伝わってきます。
取り繕うでもなく大げさにするでもない、絶妙なタイミングと選んだ言葉。
みなさんも一度ならず何度も大切な友人に言ってきた言葉ではないでしょうか?
「何もしてあげられないけど、話を聞くことはできるよ。」
その時の気持ちは、相手の抱えているものを少しでも軽くしてあげたいというものではないでしょうか。
自分にできることはきっと話を聞いてあげることくらいだから…。
ちょっとだけ、そんな無力さを嘆いているようでもあります。
しかし主人公や「君」はきっと分かっています。
仲間というのは、話を聞いてくれるだけで気持ちをあげてくれる有難い存在なのだと。