歌詞を見てみましょう
夜景画の山肌に月が顔を出して
僕は真夜中へと旅に出たのさ
ガス燈へと群がる虫たち
自ら命を燃やしに集うよ
出典: https://www.uta-net.com/movie/210856/
松尾レミの描く歌詞は、どこか文学的で、抽象的です。
歌詞の世界は、澁澤龍彦の幻想的な世界に似ているかもしれません。
暗闇の中、何かを手探りしている美しい残酷な少女のような影が表れてくるような気がしてきます。
闇に 目を凝らせば見えてきたんだ ジオラマの様に
張りぼての孤独ならば 自分の意思で壊していく
出典: https://www.uta-net.com/movie/210856/
「張りぼての孤独」とは、少女は真実の孤独をまだ知らない、未熟なもの。
でも、それを知っている少女は、「壊して」自分の意思で成長していきます。
孤独感にさいなまれながらも、本当の孤独を「自分」は知らない、そんな矛盾の中を行き来している、光と闇、太陽と月、真実とウソ、そんなダークな世界観をよく表しています。
たおやかな光が闇切り裂いて 先を照らしだす
いくつもの選択肢が ここに来いと誘っている
闇に 目を凝らせば たおやかな光が
出典: https://www.uta-net.com/movie/210856/
「たおやかな光」とは、どんな光なのでしょうか。
「たおやか」とは、しなやかな女性のイメージのことばですから、成熟した大人の女性になることになってしまう入り口が、闇の中に見えている、そんな「光」が見える、ということなのでしょうか。
それとも、闇の中に、生と死の概念がうごめいていて、「先を照らし出」してくれているのも分かっている自分がいて、闇の中でもよく見れば、見えるものが見えてくる、ということでしょうか。
文学的で、どこか刹那的に思えるような不思議な世界です。
まとめ
同じ時代に生きているのに、異世界のような、平成生まれの松尾レミのボーカルの世界観に引き込まれて魅了されてしまいそうです。
サイケ感だけではなく、いろんな幅と引きだしのある才能豊かなふたり、GLIM SPANKYの今後の活動に要チェックです!
真夜中、大音量でぜひ、彼女の声を聴いてみてください。
より闇の深い場所へ誘ってくれるかもしれません。ヘッドフォンをお忘れなく!
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