「Never Ending World」
今回は「Never Ending World」を紹介していきます。
この曲はドラマチックな雰囲気が印象的で、SEKAI NO OWARIの曲の中でも他とは少し違った曲になっています。
もちろんそれはメロディーだけでなく、「人間の生き方」について描かれた歌詞からでも感じられるんです。
では、他の曲とは少し違った想いが感じられる「Never Ending World」。
この曲はどのような曲なのか、そして何をきっかけに誕生した曲なのか。
歌詞を紹介する前に、まずはそれらを紹介します。
「Never Ending World」誕生のきっかけ
筆者が思うに、曲が作られる時というのは、なにかきっかけがあると思うんです。
それは大きな出来事、もしくはふと思い立ったことのような小さい出来事など.....。
例を挙げれば、失恋ソングなどもその中に入るのではないでしょうか。
アーティストの経験やアーティストの知人の経験、それらを元に作られた曲は多いはず。
実は「Never Ending World」にも、その誕生するきっかけともなった出来事があったんです。
絶望の記憶
2011年3月11日、東北地方太平洋沖を中心に起きた大地震「東日本大震災」。
多くの死傷者を出し、生活していた環境を今までとは全く違うものにしました。
そしてあの日を境に、希望や夢が閉ざされた人は少なくないでしょう。
たった1日の出来事が私達人間に絶望を与えたのです。
震災は東北地方を中心に大きな被害を生みました。
しかし東北の人々だけでなく、日本全国の人々が動揺し、そしてどうする事もできない憤りのようなものを感じたはず。
被害を受けたかどうかではなく、きっと多くの人が同じような思いを感じたことでしょう。
そしてその1つがSEKAI NO OWARIというアーティストです。
彼らも震災という出来事に対して、多くを思ったとのこと。
冷静さを失い、動揺し、不安を感じる....。
その思いを曲にしようとしたことが、「Never Ending World」誕生のきっかけとなりました。
もしかするとこの時、アーティストの使命感のようなものを感じたのかもしれませんね。
決して終わらない世界
では「Never Ending World」の歌詞の意味を読み解いていきます。
やはりアーティストということだけあって、感じたことや思ったことがしっかりと曲に込められています。
SEKAI NO OWARIが震災という出来事を受けて、どのように思ったのか。
歌詞を見ていく際には、彼らがどのような思いだったのかを考えながら見ていくと良いかもしれませんね。
きっと、曲を通じて視聴者に伝えたいことがわかってくるはずです。
至る所で「漢字」を使って想いが表現されています。
そんな特徴的表現も、歌詞を見る上では注目ですよ!
愛と変化
「人」と描いて他人という意味の
この国はヒトを恐れて生きてきた
けれど「人」の「間」にあるものは
不安や恐れじゃなくて
愛だと子供たちに「教え」たい
出典: Never Ending World/作詞:深瀬慧 作曲:藤崎彩織
世界で生活している人々は、お互いにどのような思いを持ちながら生きているしょうか。
身近な人に起こった出来事については、きっと自分のことのように共感できるでしょう。
友人が結婚した、または友人が志望校に合格したなど、喜ばしい出来事なら特に。
しかし、それが自分とは少し離れた存在に出来事が起きた時はどうでしょうか。
そしてそれはあまり喜べることではなかった時、むしろ悲しい出来事だったら。
少し極端な例を挙げると、外国で起きている戦争や大地震など。
戦争や大地震が起きた後、少し時間が経てば、色々な場所で募金箱が設置されていますよね。
多くの人が頻繁に行くコンビニにだって設置されています。
それだけよく目にするものですが、私達はどれだけ行動に移せているでしょうか。
「あ、テレビで見た地震の募金だ。」そう思って募金する人。
少し偏見になってしまいますが、そんな人はあまり多くないように思います。
一瞬でも感じた愛が、時間の経過と共に他人事として少しずつ消えていくんですかね...。
終わりと始まり
「何か」が終わってしまったけれど
それは同時に「何か」が始まって
「始まり」はいつでも怖いけれど
だからこそ「僕ら」は手を繋ごう
We are with you
出典: Never Ending World/作詞:深瀬慧 作曲:藤崎彩織