西陽がさして、自分の影がどんどんと長くなっていき、やがて真っ暗な夜になっていく。

なんだかまるで、自分の影(人を蹴落として這い上がるような悪い一面)がどんどんと大きくなって、暗い夜(真っ暗な末路)を迎えるようなイメージをすることもできます。

それでも生き残るために、倒れている人(弱い人達)を無視して勝ち上がっていかなければ権力を得ることはできません。

《2番サビ》闘う戦士になって生き抜かないといけない

さあ、おいでタフな野郎は
根性ねえ奴ぁ オサラバ
Night and Day この企業(ばしょ)で
闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて

出典: 闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

タフ根性がある人でないと、この世の中では勝ち上がれません。

どんなに正しいことをしていたとしても、気の弱い人はすぐに周りの大人たちに潰されます。

この世の中で働き続けたいのであれば、闘う戦士となって強くならなければいけないのです。

《Cメロ》企業が痛手を受ける様子を描いた歌詞

大量の株が売られていった
何故だろう?
嘘がひとり歩き始めた
どうしたの?
弊社を「ブラック」とメディアが言った
違う違う

出典: 闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

株が暴落する、変な噂が立つ、「ブラック企業」だといわれる。

どれも全て企業における痛手だといえます。

そんな痛手を受けたとしても、必死に働いて名誉を挽回しないといけないのです。

《ラストのサビ》恋愛感情も捨てないとやっていけない

寄っといで 巨大都市(デッかいまち)へ
戦場で夢を見たかい?
しんどいね 生存競争(いきていくの)は
酔いどれ 恋も捨てて…

出典: 闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

ここの部分の歌詞は、1番のサビとほぼ一緒です。

ただし「恋も捨てて」というのは初めて登場するワードですね。

生き残りたいのであれば、恋愛感情なども捨てなければやっていけません。

恋に浮かれて油断していると、すぐに足をすくわれてしまう可能性があるからです。

そして、この後に2番のサビを繰り返して歌が終わります。

最初から最後まで通してこの歌詞を読んでみて「ちょっぴり悲しいけど頑張らなきゃ」という気持ちになった人もいるのではないでしょうか。

きっとこの歌詞を書いた桑田佳祐さんも、戦わないと生きていけない残酷な現実を悲しんでいるのでしょう。

そして、そんな現実の中で闘う戦士たちに愛をこめてエールを送っているのだと思います。

おわりに

「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて/サザンオールスターズ」の歌詞を解説!映画『空飛ぶタイヤ』主題歌の画像

「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」は社会の問題について書かれたリアルな歌詞だからこそ、言葉のひとつひとつが胸に沁みるのでしょうね。

「社会の問題」について考えさせられる歌といえば他にも「奇跡の地球」などが挙げられます。

この曲は桑田佳祐さんとMR.Childrenによるコラボ作品で、社会の中に転がっている問題点について問いかけています。

とても深く考えさせられる楽曲となっているので、ぜひ一度聴いてみてください。

楽曲の世界観とリンクした「空飛ぶタイヤ」をもっと詳しく知るおすすめ記事

サザンオールスターズの「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」は映画の世界ともマッチした歌詞が特徴的。

楽曲をより理解するためにも、映画「空飛ぶタイヤ」はぜひチェックしておきたいところです。

「空飛ぶタイヤ」は映画と原作小説でやや違った印象を抱きます。

そこには、膨大な情報量を誇る小説版を2時間ちょっとの人間ドラマに仕上げるための工夫がありました。

この後ご紹介する映画の解説記事を読めば、映画化の苦労と映画だから実現できた魅力を見つけられるはず。

桑田が歌詞に込めた思いを感じながら、映画にこめられた重みを感じ取ってみてください。

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