STU48初のオリジナル曲

瀬戸内のロケーションを活かしたMVが素晴らしい

【STU48/瀬戸内の声】MVを徹底解説!爽やかな瀬戸内の景色が最高!いざロケ地を旅してみよう!!の画像

「瀬戸内の声」はAKB48の48枚目シングル「願いごとの持ち腐れ」劇場盤のカップリング曲でした。

7バージョンあるうちの1つという控えめな扱いでしたが、バラードが心に沁みる良い曲です。

それにも増して素晴らしかったのがMVです。

AKBグルーブの数あるMVと比べても抜きん出た映像作品だと思います。

ひとえにロケーションの魅力を生かした映像の作りによるものでしょう。

兵庫県から山口県まで瀬戸内7県をカバーするという、他のAKBグループにないSTU48の強みがあるからです。

聖地巡礼

MVが撮影されたロケ地は下のリンクにある瀬戸内の観光情報サイト「瀬戸内ファインダー」で紹介されています。

すでに聖地巡礼のロケ地訪問をしたファンもいらっしゃると思います。

だから皆さんにとってはいまさら感は否めないでしょう。

今回はロケ地の魅力をもう少し詳しくお伝えするとともに、MVの解説をしていきます。

STU48の『瀬戸内の声』MVのロケ地を解説します...について記載された記事詳細ページです。

とびしま街道(広島県呉市)

センターの瀧野がMVの道案内役

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冒頭は2017年3月19日に行われた第1期生最終オーディションの映像です。

「瀬戸内の声」がSTU48のファーストナンバーであると印象付ける良い演出だと思います。

画面が暗転して「瀬戸内の声」の文字が小さく浮かび上がります。

映画を観ているみたいです。

MVを監督した中野裕之はアーティストのMVを数多く手がけています。

劇場映画も監督しているのでMVの作りが一味違いますね。

朝日の瀬戸内に続いて自転車に乗った瀧野由美子が走るのは広島県呉市東部の瀬戸内に浮かぶ島々です。

西から下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島の順で東西に並ぶ島で撮影されました。

本土の呉市仁方町から各島には橋でつながっており「とびしま海道」と呼ばれています。

撮影時は薄曇りで画面に映る島影は霞がかって見えます

「とびしま海道」を含む芸予諸島は瀬戸内で最も島が集中した場所。

島が入り組んだ複雑な地形のためか霧や霞が留まりやすい地形です。

晴れの日でも霞がかっていることが多いです。

冬場など空気が澄んでいれば遠くまで見通せますが、そんな晴天は一年の内でもあまりありません。

瀬戸内に昇る朝日の空撮では、典型的な霧に包まれた島々を捉えています。

メンバーの配置

トップに瀧野を登場させたのはこの曲のセンターだからです。

さらにMVの途中に繰り返し瀧野の自転車シーンを挿入して、彼女を道案内の役割にしているようです。

その他のメンバーは基本的に二人ペアで出身地に関連付けて撮影が行われています。

滝野は山口県出身ですが、広島在住ということで「とびしま海道」になっているのでしょう。

尾道(広島県)

映画「転校生」にも登場したあの石段

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千光寺山ロープウェイから見た尾道水道の風景に続いて、漆喰塀の狭い路地を駆ける制服姿の土路生優里。

彼女が竹刀と防具を持っているので高校の剣道部という設定なのでしょう。

次のシーンに急な石段が登場します。

1980年代に日本映画ファンだったおっさんなら一目でどこか分かるはず。

御袖天満宮の石段です。

1982年公開の大林宣彦監督作品「転校生」の重要シーンに登場します。

主人公を演じた尾美としのりと小林聡美が階段落ちした場所ですね。

その後もこの石段は尾道を舞台にしたドラマで何度も登場しています。

尾道でロケをするなら外せない場所ですね。

中野監督の趣味を伺わせるシーンといえます。

椋野漁港(山口県周防大島)