Aメロ2回目

あきらめかけたいくつかの
夢 希望 憧れ 幸せ
朝顔が空に伸びるみたいに
その光をたぐり寄せる

出典: 放たれる/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

主人公は今まで生きてきた中で、いくつもの挫折を経験しているようです。

人間だったら葛藤や挫折はつきもの

主人公はどこにでもいる、一般的な人間なんですね。

「夢」や「希望」をあきらめかけていたということは、半ば今の生活に慣れ切っていたということ。

「今の生活」とは、「夢」や「希望」をあきらめて、ただ生きているような生活です。

学生時代ならまだしも、社会人になり仕事に追われると、人間は視野が狭くなります。

そして、やりたいことや願望が薄れていき、揚げ句の果てには何もせず生きるようになります。

この曲の主人公もそうだったのでしょう。

しかし、何かがきっかけで息を吹き返した主人公。

「その光」とは「主人公があきらめかけていたすべてのことやモノ」という意味です。

はたして主人公は一縷の糸をたぐり寄せ、光に満ちていた昔のようになれるのでしょうか?

Bメロ

右へ左へ 迷いながら
その度に蔓を巻き
陽のあたる場所に登りたい
あなたもそこに来て

出典: 放たれる/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

Bメロでようやく主人公以外の人物が登場します。

それは「あなた」です。

ここではまだ「あなた」ということ以外分かりません。

しかし、「あなた」が主人公にとって重要な人物であることは間違いないですね。

その「あなた」がきっかけで、主人公は「冷たい扉」を開いたのでしょう。

サビ

もう一度その温もりに
その優しさに包まれて生きたい
払い落としても 消えない愛が
ひとつあるの
それで強くいられる

出典: 放たれる/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

「もう一度」ということは、過去に主人公と「あなた」は邂逅していたということになります。

主人公と「あなた」との関係は、どういう関係なのでしょうか?

ここで、映画『青天の霹靂』の主題歌ということを兼ね合わせて、その関係性を考えてみましょう。

『青天の霹靂』はタイムスリップもの

主人公が若かりし頃の両親と出会う

【Mr.Children/放たれる】泣けると人気の歌詞に迫る!映画「青天の霹靂」のために書き下ろし!の画像

彼は若き父と母に出会い、自らの出生の秘密を知ることとなる。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/青天の霹靂_(小説)

『放たれる』に登場した主人公、そして「あなた」。

ここでは主人公と「あなた」との関係性に迫ってみようと思います。

『青天の霹靂』の主人公はある日、父の死をきっかけに、昭和時代の浅草にタイムスリップします。

そこで出会うのが、主人公の両親

若かりし頃の両親です。

もちろん、その頃の両親は、目の前にいる人物が自分たちの子どもだと思うはずがありません

ここから三者三様、色々な形のストーリーが繰り広げられていきます。

それを考えると楽曲中の「あなた」とは「両親」のことではないでしょうか?

普通「あなた」とは個人に対する呼称です。

しかし、『放たれる』では「両親」に対して付けられる呼称になるのです。

2番Aメロ

あるときはもっと滅茶苦茶に
自分を傷つけたい衝動にかられてしまう
誰のせいにも出来ない不運を目の前に

出典: 放たれる/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿