ロングセラー旅番組のテーマ曲

終わることの無い旅

「遠くへ行きたい」。目にしただけで旅行に行きたくなるタイトルです。

それもそのはず、これはとある旅番組で流れる楽曲でした。

『遠くへ行きたい』(とおくへいきたい)は、読売テレビを制作局として日本テレビ系列で放送されている紀行番組。 1970年(昭和45年)10月4日放送開始の長寿番組である。 2013年4月7日以降、放送枠を移動して継続。それに伴い関東・関西の同時ネットが解消となりローカル編成となる。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/遠くへ行きたい_(テレビ番組)

名所やグルメだけでは終わらない、番組の独自目線でその土地を紹介しています。

TV画面に映る景色で旅気分を味わうことも可能ですね。

番組のタイトルと楽曲タイトルは同じ、それ故に長く歌い継がれているのでしょう。

楽曲の情報も調べました。

旅に出るきっかけは

ジェリー藤尾【遠くへ行きたい】歌詞の意味を徹底解説!遠い地に馳せた想いとは?夢と愛の真意を紐解くの画像

番組のテーマ曲「遠くへ行きたい」は、元々は1962年に『夢であいましょう』の「今月の歌」としてジェリー藤尾が歌った曲だったが、この番組ではデューク・エイセスが歌った。その後、時代とともにさまざまなジャンルの歌手に歌い継がれている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/遠くへ行きたい_(テレビ番組)

番組も歴史がありますが歌はそれ以前からあったのですね。

楽曲が発表された頃やTV番組が始まった時代から、旅のスタイルは大きく変化しています。

でもふと旅に出たくなる気持ちに変わりはないはずです。

何かリセットしたくて、今とは違う場所に行く。

その土地でしか味わえないグルメを求める旅ってあるでしょう。

ここにはない、その先にあるものを求める「遠くへ行きたい」。

この後は歌詞の解説に移ります。

行先は決まっていないけれど

少し疲れていませんか

ジェリー藤尾【遠くへ行きたい】歌詞の意味を徹底解説!遠い地に馳せた想いとは?夢と愛の真意を紐解くの画像

知らない街を 歩いてみたい
どこか遠くへ 行きたい

出典: 遠くへ行きたい/作詞:永六輔 作曲:中村八大

ここでは無い別の場所に出かけたい。

このように思う時は心も身体も少し疲れているのでしょうか。

もしかして何かミスをして落ち込んでいるのかもしれませんね。

毎日見ている同じ車窓、ほぼ同じ範囲しか移動しない街。

小さなことが積もれば足取りも重くなります。

PCはパタンと閉じて、スマホの電源を切って、今を変えたくなる。

知っている人もいなければ、道さえも知らない場所を求めるのでしょう。

出かけたいと思っているけれど、ここではまだ行先は決まっていないようですね。

「どこか」という歌詞がそれを表しています。どこへ行くかを迷うのも旅の醍醐味の1つです。

今より情報量の少なかった時代にはなおさらでしょう。

遠ければ遠いほどそこは未知の世界ともいえる場所。

それでもそこを訪れてみたいのです。

こことは違う空気や景色に出会うことで、違う自分が見つかるかもしれない。

願いを込めた旅への思いは強まるばかりです。

広がる景色を求めて

知らない海を ながめていたい
どこか遠くへ 行きたい

出典: 遠くへ行きたい/作詞:永六輔 作曲:中村八大

どこへ行こうと迷っていたらふと頭に浮かんだのは「海」だったようです。

そこもまた1度も訪れたことがない場所。

周囲はすべて海に囲まれている日本なら、行先は選り取り見取りかもしれません。

初めて訪れるその景色は、強い波しぶきが打ち付けるのでしょうか。

遠浅の砂浜が続く穏やかな場所でぼんやりとするなんてことも。

そして目的地に行くための交通手段も気になりますね。

海辺を走る電車で行こうか、それとも最寄りの駅から海までの道を歩こうかと、迷うのでしょう。

ここでも行先は決まっていません。旅の計画は道半ばです。

それでも旅への思いは強くなるばかり

それは「~したい」と結ばれる歌詞が示しています。

どこでもいいからここより離れた場所へ、そこにはきっと何かがあるはずなのです。

今は隣には誰もいないけれど