まず「ちっぽけな勇気」の歌詞をもう一度見てみてください。
「いつか」とか、「何か」とか…なんだかぼんやりした言葉が何度も登場していませんか?
そう、具体性がないのです。
歌詞の解説で主人公は「夢を叶えるために頑張っている」と説明しました。
ところが実際のところ、「俺たち」はその「夢」が何か明確ではない可能性があります。
そしていつ叶えるかも不透明なので、「いつか」と言葉を濁す。
「なんだそりゃ!」と思うかもしれません。
しかし、それが今の若い人の心理です。
今の社会「夢」を追いかけにくいし、具体的な夢すら持てない時代になっています。
「いつまでも夢見ていないでちゃんと働きなさい」と言われた若い人はたくさんいるでしょう。
だから別段やりたくないし、向いてもいない仕事に就いている。
何だかむなしい話になってしまいましたが、「ちっぽけな勇気」はその現実を見事に表しています。
「ぼんやりと夢はあるけれど、具体的じゃないから簡単に追いかけられない…でも夢がないと寂しい」という感覚。
その感覚が、今の時代にマッチしているのだと思われます。
現代を生きる若者の心情に寄り添う歌詞
「ちっぽけな勇気」は、聴く人に「本当に今のままで良いの?」と問いかける歌詞です。
その問いは決して説教くさくなく、優しく明るく語りかけています。
「何か夢を追いかけてみようよ」と。
そっと寄り添ってくれるこの姿勢が、多くの若者の心を掴んでいるのではないでしょうか。
逆に言うと、若者が明確な夢を持てない時代である限り「ちっぽけな勇気」は名曲として君臨し続けるでしょう。
グループ解散後も愛され続ける名曲!
FUNKY MONKEY BABYSの名曲「ちっぽけな勇気」の歌詞について解説しました。
2013年にグループが解散された今でも、多くの人々に愛されています。
歌詞やメロディが優しいだけでなく、現代社会の現状を映し出しているといえるでしょう。
今の状況に悩んでいる人、やりたいことがあっても踏み出せない人はぜひ聞いてみて下さいね。
最後に、FUNKY MONKEY BABYSが世に送り出した他の名曲を紹介します。
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