えなこ
プロコスプレイヤー「えなこ」
コスプレ文化は元々アンダーグラウンドなサブカルチャーとしてアマチュア界隈で盛り上がりをみせていました。
それを近年メインストリーム、エンターテイメントの領域に押し上げたのはえなこの功績が大きいでしょう。
プロコスプレイヤーとしての活動以外にも様々な媒体を使いコスプレ文化を世の中に認知させたのです。
特にグラビアでの活躍は著しく、2021年8月にはなんと1ヶ月で15誌のグラビアを飾ることが発表されました。
これはグラビア業界をほぼ占拠したといってもよい偉業です。
他にも声優やマルチタレントとして様々なメディアへの露出も繰り広げています。
えなこはコスプレ文化を牽引する日本一のコスプレイヤーだといえるでしょう。
歌手デビュー
えなこには過去にアイドル歌手として活動していた時期があります。
2012年8月にコスプレイヤーである五木あきら・くろねこと共にアイドルユニット「パナシェ!」を結成。
「パナシェ!」はシングル2枚、アルバム1枚を残し、2013年4月に結成からわずか半年余りで解散しました。
そんなアイドルグループの一員としての経歴を持つえなこが2020年12月にソロ歌手としてデビューしたのです。
グラビア、声優、マルチタレントに加えて歌手、と活動の幅を広げているえなこ。
その全ての活動をあくまで「コスプレイヤーえなこ」として行っているのが彼女の特徴です。
そこからは「コスプレ文化を広めたい」という信念を感じとることができます。
【シャボンより脆いセカイ】
1st.EP『ドレス・レ・コード』収録曲
2020年12月に個人名義では初リリースとなるEP『ドレス・レ・コード』でソロ歌手としてデビューを果たします。
この記事で紹介する【シャボンより脆いセカイ】はその1st.EPに収録されている楽曲です。
先述したとおりえなこはあくまでコスプレイヤーとして歌手活動を展開しています。
なので彼女の歌の歌詞は必然的にコスプレに纏わるものが多いです。
「ドレスコード」と「レコード」をかけたEPタイトルからもその姿勢は窺えるでしょう。
Tom-H@ckによるプロデュース
『ドレス・レ・コード』はTom-H@ck(トム-ハック)の全面プロデュースにより制作されました。
Tom-H@ckは大人気アニメ「けいおん!」シリーズへの楽曲提供などで知られるアーティストです。
EP『ドレス・レ・コード』の全5曲はそれぞれ5組の名だたるクリエイターにより楽曲提供されました。
アニメ「鬼滅の刃」主題歌【紅蓮華】の提供で知られる草野華余子を筆頭に特にアニソン界で活躍する面々です。
この記事で紹介する【シャボンより脆いセカイ】を提供したのはQ-MHz(キュー・メガヘルツ)。
Q-MHzは実績のある4人のクリエイターによって組織される音楽プロデュースチームです。
UNISON SQUARE GARDENの田端智也がその一員であることでも知られています。
世界は脆い
カワイイセカイ
みんな愛しちゃうがいい
好きでさえいつか消える
シャボンより脆いセカイだもん
出典: シャボンより脆いセカイ/作詞:Q-MHz 作曲:Q-MHz
【シャボンより脆いセカイ】の歌詞はタイトルどおり「セカイ」が脆いことを大前提に展開されていきます。
死んでしまえばセカイは消える。好きなものも所有物も何にも意味がなくなる。
そんな虚無主義的なテーマを持った歌詞になっているのです。
しかし決してネガティブな楽曲ではありません。
「どうせ消えるなら愛しちゃえ」という突き抜けたポジティブさがこの曲にはあるのです。
この脆いセカイでえなこはどう生きるのか、【シャボンより脆いセカイ】ではその生き様が歌われていきます。