I wanna be your gentleman 上手くちぎれてくれない尻尾はトゲトゲで
I wanna be your gentleman 引っかき傷は癒えないのさ 治らないんだ

出典: ストレンジカメレオン/作詞:山中沢男 作曲:山中沢男

そんなつもりはないのに、彼女や自分自身を傷付けてしまう。

そんな比喩に見えます。

カメレオンの尻尾は千切れるんでしょうか?トカゲみたいに。

「たぶん もうすぐさ きっと」なんて息を止めたまま 
どうでもいい行列に並んでもみた
「終わらないプレリュード奏でて生きてゆくみたいだね」って
僕ら笑う 死んでるように

出典: ストレンジカメレオン/作詞:山中沢男 作曲:山中沢男

どうでもいい行列とは、たとえば就職活動や受験のような、「生きているためには絶対必要」だって誰かが言っていたライフイベントのことでしょうか。

プレリュードとは前奏曲、つまりはそんなどうでもいい行列に並ぶ人生はずっと助走しているような人生だ、と嗤っているのです。

たとえ世界はでたらめで タネも仕掛けもあって 
生まれたままの色じゃ もうダメだって気付いても
逆立ちしても変わらない 滅びる覚悟はできてるのさ 僕はStrange Chameleon

出典: ストレンジカメレオン/作詞:山中沢男 作曲:山中沢男

人生の要所要所で、人々は自分の色を変えていきます。

色とは主張であったり価値観であったりのこと。

でも主人公はそれが上手くできません。

産まれたままの色では森の中にしか隠れられません。

しかしそれでも、変われないことはわかっているから、それでもし生きていけないなら、自分はこのまま滅びてもいい、そう歌っているのです。

勘違いしないでね 別に悲しくはないのさ 抱き合わせなんだろう 孤独と自由はいつも
もしも全てが嘘で ただつじつま合わせで 
いつかなついていた猫は お腹すかしていただけで 
すぐにパチンと音がして 弾けてしまう幻でも 手の平がまだ暖かい

出典: ストレンジカメレオン/作詞:山中沢男 作曲:山中沢男

自由であるために孤独になることもある。

すり寄ってきた猫や恋人が、例えば自分に対価(餌)を求めていただけだったとしても、そのぬくもりは嘘ではないから。

恐いモノ知らずで 時代ははしゃぎまわり 僕と君のすごした ページは破り去られ
歴史には価値のない 化石の一つになるのさ 君と出会えて良かったな
Bye Bye 僕はStrange Chameleon

出典: ストレンジカメレオン/作詞:山中沢男 作曲:山中沢男

そうやって彼女と別れた主人公は、またそのエピソードをこんな風に名曲に塗り替えたのです。

でも、「君に出会えて良かったな」と歌うんです、たとえ強がりでもね。切ないな…。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

あまりにピュアなこの1失恋したタイミングで聴いたら崩れ落ちちゃいそうです。

聴きこんでみてね。

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