たがいちがいに歩き出した僕の両足は
どんな未来のアスファルト踏み締めていくんだろう?
出典: パラボラ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
これから主人公は新たな道を進んでいくこととなります。
その道にはどんなものが待ち受けているのだろうか。
また、その道を進んだ先ではどんなものと出会えるのだろうか。
不安な気持ちもあるものの、そんなまっしろな毎日に期待を寄せていることが感じられます。
靴底を擦り減らして ドアの向こう側
まだ遠くて 不確かで ぼやけてる理想像も
追い越すような軌跡を描いてみせるよ
いつかきっと
いつかきっと
出典: パラボラ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
歩けば歩くほど主人公の履いている靴はボロボロになっていきます。
しかしそれは悪いことではなく、着実に未来を掴んでいった証。
今はまだこの先に何があるのかわからないけれど、きっと未来を手に入れてみせると意気込んでいるのです。
どんな不安をもかき消すような前向きな気持ちを読み取ることができるフレーズが描かれていました。
過去を振り返る僕
自分らしく歩いていく
思い違いだらけのめちゃくちゃな過去を
振り返る度 未熟さにむず痒くなるけど
出典: パラボラ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
今はとても前向きな主人公ですが、最初からそうではありませんでした。
幼さ故の間違いや、恥ずかしい出来事も経験してきているのです。
そうしてふと過去に想いを馳せる主人公。
しかしそんな過去を悔いるのではなく、それすらも前向きに捉えていました。
定規で書いたような将来の雛形を知らぬ強さに
なぜだか僕らは不可思議に救われたりする
出典: パラボラ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
そうして未熟な経験をしてきたからこそ、まっしろな未来を描くことが出来たというのです。
きっと最初から決まったレールを歩いていれば、恥ずかしい過去を背負うことはありませんでした。
しかしそれでは自分の意志を大切にしているとはいえません。
たくさん間違い、失敗してきたからこそ新たな未来がどんどん切り開かれていったのです。
そうした型にハマらない生き方が、主人公の新しい未来を作り上げていきます。
君の夢を歌い継ぐ
暗い部屋に鳴り響いた 誰かの鼻歌
声ですぐに分かったよ ずっとここに居たんだろう?
出典: パラボラ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
ここで初めて"君"という存在が登場しました。
大事な誰かである可能性も0ではありませんが、この先の歌詞も考慮すると"過去の自分"である可能性が高いと考えられます。
そのため、この部屋中に響いた歌声は過去の自分のもの。
すぐにそう気づけたのはまさに自分の声だったからなのです。
過去の自分は、今までもずっと主人公の心の中で生き続けていました。
君が僕に歌い継いだ いつかのララルラ
胸ポケットで密かに呼吸をしている夢ならば
必ず僕がちゃんと叶えておくよ
出典: パラボラ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
過去の自分が今の主人公に伝えたいのは"夢"。
あの頃描いた夢を叶えて欲しいと強く訴えていたのです。
そうして主人公はその夢を過去から受け継ぎ、今の自分のものと改めて認識します。
その夢を握りしめ、主人公はまた新たな道を歩き始めました。
堅い誓いを今立てよう
出典: パラボラ/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
しかもその想いは生半可なものではありません。
必ず叶えてやると過去の自分に誓うのです。
このフレーズから主人公の強い意志が感じられます。