裸眼でなぞった普段の景色 片手で掬(すく)う現代の用途
当て所なく嵩張る更新の音で

出典: http://www.kasi-time.com/item-80463.html

片手で救う現代の用途、とは、スマートフォンのことでしょう。

そういったデジタルの普及で、辞書の仕事は危機を迎えます。

しかしそれでも、馬締が手を休めることはしません。

デジタルであれば嵩張ることのない更新を、積み上げていくのです。

対義や類義の疎らな波に呑まれては沈んで
少年少女の青春譚も紡いでは削って
根本 根底 見据えた景色は同じ色してる旅だと祈るよ
潮風香り立つ 潮にゆだねる想いは二人で

出典: http://www.kasi-time.com/item-80463.html

そんな彼も、恋をします。

一緒に行きたいと願う女性に出会い、恋の意味を知ります。

「海」というキーワードが頻繁に登場するこの物語で、そんな想いを乗せるのはやはり潮風なのでしょうか。

対義や類義の疎らな波に呑まれては沈んで
正面衝突 正反対も解いては結んで
論及 論決 幾星霜に散らばる言葉を集めて拾うよ
潮風薫りゆく 浜辺に浮かべた繋がりは一つに

出典: http://www.kasi-time.com/item-80463.html

幾星霜(いくせいそう)とは年月のこと。

長い年月を経て、完成した舟につけられた名前は「大渡海」。

言葉の海原を進む頑丈な舟であれと、人々が編み上げた辞書です。

今まさに、彼らの思いを込めて、浜辺から漕ぎ出そうとしているのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

改めて歌詞を読み返し、こんなにも物語に寄り添った内容だったとあらためて気づかされましたし、岡崎体育の言葉の巧みさに改めて驚かされました。

今後の彼の生み出す言葉にも、注目したいと思います。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね