振り返ればあなたばかりだった
気付けば いつでも
振り向けば君が
笑っていました
ha-ha-haaa-
気付けば いつしか
君の事ばかり
歌っていました
ha-ha-haaa-
出典: Vogue/作詞:浜崎あゆみ 作曲:菊池一仁
この歌詞から分かるのは、彼がいつもそばにいてくれたということです。
あくまでも過去形なのですが…。
自覚はなかったけれど、居なくなって初めて彼の存在の大きさに気づいたのかもしれません。
そばにいることが当たり前で、支えてもらっているうちは分からないものです。
過去を振り返っていると、彼ありきの人生だったんだなぁと思い知らされます。
この辺りにリリースされた楽曲はもしかしたらほとんど彼に向けて書かれたものかもしれません。
今の自分があるのはあなたのおかげ
だけどそれは決して
後悔ではなくて
あの日々が
あった証なのでしょう
出典: Vogue/作詞:浜崎あゆみ 作曲:菊池一仁
彼との二人三脚の人生…それが突然終わりを迎えてしまいます。
今まで一緒に走り抜けていた道を今度は自分1人の力で進んでいかなくてはいけないのです。
がむしゃらに階段を駆け上がっていき、気がつくともう戻り方も分からなくなってしまいます。
自分を華々しい世界に連れていってくれた彼には感謝の気持ちでいっぱいです。
そこで手を離されたとしても後悔は1ミリもありません。
1人ではたどり着けなかった場所
気付けば こんなに
遠い所まで
走って来ました
ha-ha-haaa-
だけどそれも決して
後悔ではなくて
あの頃の君が
いたからでしょう
出典: Vogue/作詞:浜崎あゆみ 作曲:菊池一仁
今まで自分が進んできた道を振り返ると、かなり遠くまで来てしまったことに気づきます。
スタートラインはもう見えず、ゴールもまだ見えない…。
今自分自身がどこにいるのかだってよく分からないのです。
彼が導いてくれているうちはどんな所にも行けそうな気がしていました。
もしも道を間違えそうになっても軌道修正してもらえます。
ただ、ここから先はそうはいかないのです。
彼女にとって恋人と別れるという行為は、ビジネスにも影響してしまったのでしょう。
カリスマ歌姫という肩書きに自信や誇りを持てたのは彼がいたからかもしれません。
でもいざ1人になったときに、今までの自分が本当に正しかったのか分からなくなってしまったのです。
ここから自分はどこに向かっていけばいいのだろうか…?という迷いからネガティブな気持ちが生まれます。
満開に咲き誇っている状態のあゆが散ることを考えてしまったのはそのせいかもしれません。
自分のやりたいことが見つからなくて葛藤はしているけれど、歌詞にもあるように後悔はしていないのです。
それはともに走り抜けてくれた彼がいたおかげで今まで頑張れたからなのでしょう。
「vogue」の歌詞に綴られている想いは失恋の切ない気持ちでもあり、感謝でもあります。
そして花に例えた自分の人生がこの先どうなっていくのかという迷いも込められたとても儚い歌詞でした。
絶望に終わりを告げた
楽曲に込めた本当の願いとは?
切ない気持ちは時間が解決してくれたかもしれないし、新たな恋人が忘れさせてくれたかもしれません。
でも自分の人生を変えるほどの衝撃をくれた人のことはいつまでたっても忘れることはないでしょう。
別れた直後は絶望しかなくても、時が経てば過去になり、次第に絶望も無くなっていきます。
最後に
今回は切なく儚い想いが詰まった楽曲「vogue」について解説してきました。
ノンフィクション小説が話題を呼んでいますが、それによってあゆの歌詞のストーリーが繋がっていきます。
誰もが感じる恋のようですが、人気者であるがゆえに一筋縄ではいかない…。
自分の気持ちとは裏腹に進んでいく世の中への葛藤が本当に切なくなりました。
とはいえこの世界に飛び込まなければ出会えなかった恋人だからこそ、後悔はしていないのですね。
小説でクローズアップされているのはミリオンセラーにもなったあゆの有名な楽曲「M」です。
彼のことを想いながら書かれた歌詞は本当に切なく感じてしまいます。
浜崎 あゆみ「M」が話題!?歌詞詳細が知りたい! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
1990年代後半にデビューしてから音楽やファッションといった分野でカリスマ的存在として人気を誇っていた浜崎あゆみ。ソロデビュー以降音楽番組以外のほとんどテレビ出演がなかった浜崎あゆみでしたが、最近ではトークバラエティにも出演し、再び注目を集めていますね。今回はそんな浜崎あゆみの代表作ともいえる「M」の歌詞を紹介します。