あいみょん「MIO」
2015年のデビュー以降、その独特でありながら共感できる楽曲の世界観によって幅広い層から支持されるあいみょん。
今回はそんな彼女の2ndシングル『愛を伝えたいだとか』に収録されたカップリング曲「MIO」をご紹介しましょう。
15歳の頃にタイトルにもなったミオという友達を思って書いた曲。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/愛を伝えたいだとか
不安と願望
日常で感じる怖さの原因
怖いよeveryday
不安と孤独に怯えてる
違うよmaybe
ただ自分ばっかって思ってるだけ
出典: MIO/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
ここでは日々の生活の中で感じている恐怖を吐露する人物の姿が描かれています。
この人物は何故恐怖を感じているのか。
それについての理由は2行目に書かれています。
いつの間にか独りになってしまったり、今の関係が立ち行かなくなったりすることに対しての怖さなのでしょう。
そうした怖さを抱えているのはもしかしたら過去の経験が原因なのかもしれません。
これが恋愛の話だと仮定するならば過去の失恋経験から臆病になっていることを表しているのでしょう。
4行目の歌詞は、自分ばかりが不幸であると考えていることから発された言葉かもしれません。
恋の駆け引き
子供騙しのような
駆け引きはもうやめよう
辛いのは5対5で
嬉しいのも半分で
二人でひとつになりたいのさ
出典: MIO/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
2行目の「駆け引き」という言葉は恋の駆け引きを意味していると考えるのが妥当でしょう。
主人公はそんな駆け引きを無駄であると考えているのかもしれません。
駆け引きというものを言葉で誤魔化し合うようなものだと考えているのでしょう。
本心を隠しあってどちらかだけが負担を強いられたり、アンバランスな関係になりたくない。
できることなら、お互いに同じ気持ちを共有したいと考えているのでしょう。
5行目の言葉に主人公の本心が表れています。
駆け引きをするというのは2人の間に距離が存在していることが前提の行為です。
主人公にとっては、そんな距離さえ無くして全てを分け合いたいと思っているのでしょう。
それはまるで2人がお互いの半身のように感じるような状態。
それが彼女にとって理想の関係なのかもしれません。
恋に悩む主人公
終わらせられない恋
自分のことでいっぱいになるだけの恋なんて
終わればいい
終わらせてしまえばいい
だけどそんなことが簡単に出来てしまう恋なんて
していないよ
したくはないよ
出典: MIO/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
1行目の歌詞は具体的にどのような恋を表しているのでしょうか。
これは恋の相手に対して目を向けられないような自分勝手な恋を表していると考えられます。
つまり自分の気持ちだけを優先したくなってしまう恋です。
相手のやることに対して不満や疑問を持ってしまうのは相性の悪さを表しているといえます。
そんな恋は早々に終わらせてしまうべき。
そう考えていながらも、4行目ではそう簡単にいかない乙女心が表されています。
決して嫌いになったわけではない。
本当に恋人を好きだからこそ相手をコントロールしたくなってしまうのではないでしょうか。
終わらせたいけれど、恋人のことを嫌いになることはできないという恋のジレンマが表現されています。