歌詞に注目!おすすめ人気曲TOP10
おいしくるメロンパンは、2015年から活動を続けている3ピースロックバンド。
透明感のある声で歌われる独特な歌詞と、3ピースとは思えない綿密なアンサンブルが魅力のバンドです。
特にその歌詞は、純文学にも似た雰囲気を感じられるものになっています。
ナカシマさんの爽やかな歌声と合間って、歌詞の世界が瑞々しく迫ってくるようです。
今回はそんな、おいしくるメロンパンのおすすめ人気曲TOP10を紹介します。
曲のキーとなっている歌詞は、ピックアップして解説して行きます。
第10位〜第9位
第10位「dry flower」
まず10位には、3rd mini album「hameln」から「dry flower」がランクインしました。
この曲の歌詞で印象的なのが次の部分です。
この想いはまるで
散らずに枯れた紫陽花のようだ
死期を待つ約束だけが僕を歩かせる
出典: dry flower/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ
タイトルである「dry flower」の意味が分かる歌詞の1節で、大切な人への想いをドライフラワーに喩えています。
伝えられないままになってしまった想いを抱えている主人公。
それがまるでドライフラワーのようです。
全編を通して切ない歌詞ですが、アップテンポの曲調で仕上げたところに、彼ららしさを感じられます。
第9位「紫陽花」
「dry flower」に続いて、「紫陽花」というワードが出てくる曲になっています。
しかも「枯れる」というワードも共通して出てくるのです。
このことから2曲のストーリーが地続きになっているような印象を受けました。
タイトルとの関連性を感じるのが次の部分です。
暮れて 忘れ去った
あなたの横顔に呪われて
どうか もう泣かないで
夏はすぐそこさ 歩いて行け
出典: 紫陽花/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ
紫陽花の花言葉は「移り気」、「無常」といった意味があります。
紫陽花は梅雨の季節に咲く花です。
この曲ではそんな季節の変わり目の儚い恋を歌っているように感じました。
第8位〜第7位
第8位「nazca」
8位は、3rd mini album「hameln」に収録されている「nazca」です。
この曲の歌詞でピックアップしたいのは終盤のこの部分。
僕たちはいつの日か
空をも掴もうと手を伸ばして
その深さに その高さに
その清さに その淡さに
その青さに その碧さに
溺れてしまうだろう
出典: nazca/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ
タイトルの「nazca」というのは、「ナスカ」という地名の英語表記のようです。
これはペルーの市の名前を指しています。
ナスカと聞いて最初に思い浮かべるのは、ナスカの地上絵。
歌詞の空や大地といった言葉から関連性が窺えます。
サウンドは、5拍子とワルツのような3拍子が切り替わる珍しい構成になっています。
音と歌詞の相互作用で、壮大なおとぎ話のような雰囲気を感じる楽曲です。