「See the lights」の歌詞に迫る!

THE ORAL CIGARETTES【See the lights】歌詞の意味を解釈!愛の跡とは?の画像

THE ORAL CIGARETTES、通称オーラル。

彼らの楽曲は、大きなカリスマ的存在であるボーカルの山中拓也さんが全楽曲を手掛けています。

その中で今回注目したいのが「See the lights」です。

この曲はオーラルの中でも数少ないアコースティックギターから生まれた曲。

他の曲と比べ柔らかいメロディータッチになっています。

特に歌詞を際立たせ、その内容を聞くリスナーの耳に、また心にスッと届けたいとの思いが詰まった楽曲です。

実際に他の曲と聞き比べるとベースギタードラムの音が可能な限り抑えられているのも特徴的。

そのため、ボーカルの声が大きく聞こえることに気付くことができます。

このように歌詞を前面に押し出して作られた「See the lights」にはどのようなメッセージがあるのでしょうか。

そのメッセージが持つ意義を分析していきましょう。

「See the lights」の全体図から読めたストーリー

「See the lights」の切ない物語

「See the lights」の歌詞は、内容があまりにも思慮深いものです。

心から愛していた彼が亡くなった後、過去にあった彼の考え方や彼が発した言葉に思いを巡らせています。

歌詞中にある「あなた」は、亡くなった彼のことです。

しかしながら、彼女の存在は人称として歌詞中には登場していません。

書き手が彼女そのものなのです。

そして愛する彼との思い出や彼への想い、そして、彼女自身の心に抱く気持ちを語っています。

「愛の跡」とは

サビ歌詞の中に幾度となく登場する「愛の跡」というフレーズ。

これがまた非常にインパクトの強い言葉です。

きっと山中拓也さんが一番に訴えたいメッセージだと思って間違いないでしょう。

この言葉は“愛した彼が生きた証”といる意味です。

今から歌詞を解釈していくにつれ“彼が生きた証”だということの実感が、じわじわと高なっていくでしょう。

「See the lights」の歌詞

全体図のストーリーと核となる言葉「愛の跡」への思い。

これらを念頭に、各パートの歌詞の意味を読み取っていきましょう。

歌詞全ての意味が飲み込めた時、この歌詞を創造した山中拓也さんの世界観に触れることができます。

ここに達すると「See the lights」がまた一段とボリュームを増し、心に響くこと間違いなしです。

この歌詞は、生きている彼女が主人公となります。

彼女が亡くなってしまった彼に対して書いているメッセージとして読み進めると、理解しやすいです。

「あなた」とは彼のことであり、「私」とは歌詞には登場せず書き手となっている主人公のことです。

歌い出しの意味するものとは

息を止め その瞬間に「このまま時が戻ればいい。」って
この思いはあなたの愛の跡だろう?

出典: See the lights/作詞:Takuya Yamanaka 作曲:Takuya Yamanaka

「息を…」の歌詞は、「愛する彼が亡くなった瞬間」を表しています。

その直後のセリフは、死に別れることへの主人公の後悔の念を表しているのではないでしょうか。

そう思えるのは、彼が主人公を愛してくれていたからです。

愛してくれたから、別れの間際に「時間が巻き戻ってくれれば」と思う。

そう思えること自体が、「愛の跡」と呼べそうです。

主人公の思い

無責任な言葉を紡ぐよ
何も知らないけど、あなたを見て思うの
責めるな自分を 責めるな昨日を
どれくらいの嘘があったとか 距離があったなんてさ

出典: See the lights/作詞:Takuya Yamanaka 作曲:Takuya Yamanaka