どうしても言えない「さよなら」

まだ準備なんてできてないよ!

hey baby are you really okay with this?
「これが二人の love story?」
なんて揺らぎそうな言葉呟きそうに
奏でてきた日々はまるで rhapsody

出典: サヨナラの季節/作詞:eigo・teeda 作曲:eigo

1行目の歌詞は、「ねえ、あなたは本当にこれでOKなの?」と和訳することができるでしょう。

2行目でlove storyとあることから、相手は同性ではなく異性だということが分かります。

このまま終わってしまうのが私たちのラブストーリーなの?

と、気持ちが揺らいでしまう主人公がいます。

振り返ると信じられないくらいに幸せな時間がある。

そんな幸せな日々を考えると、今まで一緒にいた幸せな時間がまるで夢のような日々に感じられるのでしょう。

それなのに、このラブストーリーは悲しい結末を迎えてしまうのでしょうか?

不安でたまらない主人公の気持ちが読み取れます。

ハッピーエンドじゃないの?

そう決めた未来(あす)なのに
巡り巡り巡る my memories
your favorite perfume and movies and songs
いつか「懐かしいな」って思うの

出典: サヨナラの季節/作詞:eigo・teeda 作曲:eigo

主人公は、2人で過ごした日々を次々と思い出します。

一緒に見た映画、一緒に聴いた音楽、そしてあなたのニオイのする香水。

そのひとつひとつを思い出すたびに、切ないと感じる自分がいることに驚きます。

過去の思い出が幸せなら幸せなほど、思い出すと切なくなるのです。

こんなに切ないのに、これから先忘れることができるの?

と、これから先離れ離れになる未来への準備ができていないことに気が付きます。

別れの季節には、本当にこれはから自分が大切な人がいないことに耐えられるのか、不安になるものですよね。

主人公に湧いてきた感情は?

言えない you and i
お互い触れない慣れない 気づかいも温かい
いつもと変わらない帰り道
どれもこれも今だけは愛しい

出典: サヨナラの季節/作詞:eigo・teeda 作曲:eigo

「あなた」との関係は、恋人未満といったところでしょうか?

お互いに好きだと分かっているのに、素直に言うことができずにもがいている。

言ってしまうと今までの関係が壊れてしまいそうで…。

う~ん、切ないですね!

2人で帰る最後の日。

いつもの帰り道がこんなに長く感じられることは、そうそうないはずです。

しかし、こんなに自分を悲しませる「あなた」に主人公は、「コノヤロ」とは思っていないようです。

主人公の心に沸いてきたのは、全く別の感情でした。

あなたとの出会いに感謝!

no worries babe it was sweet like marmalade
街並みだけ変わらないままで
いつもより何故か静かな station
ありがとう this is my graduation

出典: サヨナラの季節/作詞:eigo・teeda 作曲:eigo

主人公の心に湧き上がってきたのは「ありがとう」の気持ちでした。

1行目は、「心配いらないよ、マーマレードのように甘い思い出だから」と和訳できます。

ここは「思い出をビターなものに感じてはいない。スウィートな思い出なんだから安心してよ」という風に解釈できます。

最後はしんみりしちゃったけど、これがワタシの卒業。

だからもう大丈夫。

と自分を言い聞かせるような主人公がいます。

この曲の主人公は、もう「あなた」と別れる覚悟を決めたようです。

今までありがとう。これからは違う道を歩むけど、絶対に忘れないから。

そんな感謝にあふれた力強い気持ちが伝わってきます。

さよならを言わない理由

「さよなら」なんて言えないよ
過ごした時間が美し過ぎたから
これから歩む日々の中
またきっと逢えるよね

出典: サヨナラの季節/作詞:eigo・teeda 作曲:eigo

気持ちの整理がついたと思ったのですが、やっぱり別れの言葉は言えません。

しかし、主人公が「さよなら」を言わないのにはわけがありました。

それは、この先また「あなた」と会えるから。

これで終わりではなく、また会えるのだからさよならとは言わない、というわけです。

今は別々の道を行くけど、きっとその延長線上に「あなた」とまた巡り合える。

そんな強い期待を込めて、彼女はあえて「さよなら」は言いませんでした。

そうすることで、将来また会えるという期待を持ち続けることができるのです。