「ビーサン」は爽やかなサマーチューン
今回ご紹介する「ビーサン」は、Silent Sirenが2013年8月14日にリリースした3枚目のシングル。
オリコンシングル週間ランキングで初登場で10位となり、彼女たちの存在を世に知らしめました。
Silent Sirenのライブで大盛り上がりのこの楽曲は、彼女たちにとって初めてのサマーソングとなっています。
アップテンポでキャッチ―で可愛らしい…まるで清涼飲料水のように爽やかな聴き心地が魅力。
タイトル「ビーサン」に込められた意味
「ビーサン」といえば皆さん何を思い浮かべますか?
通常はビーチサンダルを想像しますね。
筆者もサンダルの名前だと認識していました。
この楽曲は「ビーチサンダル」と歌詞で登場する「beat(鼓動) sunlight(日の光)」を掛け合わせているそうなのです。
夏を象徴するアイテムと、暑さを感じさせる太陽、そして楽曲と一緒に高鳴る鼓動。
まさに「サマーチューン」を象徴する意味がたっぷりと込められているのですね!
眩しいMV
しっとりとしたサビではモノクロの映像。
そして、楽器が鳴り出したら鮮やかな色彩が溢れだしました。
プールの中で楽器演奏するメンバーが、太陽に照らされてキラキラ眩しい♪
水しぶきや日差しの中に垣間見える笑顔には思わず見とれてしまうのではないでしょうか?
見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれるMVです。
それでは歌詞も見ていきましょう!
暑い夏…といえば音楽の季節!
真夏と音楽
路上で歌唄うよボヘミアン 頭に染み付くメロディー
気づけば口ずさんでる 蜃気楼に溶ける街並み
流れだすエモーション ギターを担いでゆっくり通り過ぎる
出典: ビーサン/作詞:すぅ 作曲:すぅ、クボナオキ
ボヘミアンとは、芸術家などで自由気ままに生活する人のこと。
ここではおそらくストリートミュージシャンのこと言っているのではないでしょうか。
横を通り過ぎて音楽を聴くうちに、気がつけば彼らの歌を覚えてしまった。
なんだか素敵な経験ですね。
喋ったことのない人と音楽で感性が繋がり合うってロマンチックです。
そして、季節は夏。
蜃気楼で景色がゆがんで見えるほど、気温は上がっているようですね。
でもこの楽曲は、夏バテとは正反対な爽やかさでこの状況を表現しています。
エモーションとは感動や感情という意味です。
これは、感情に訴えかけるような音楽に用いる「エモい」の語源といわれています。
灼熱の街に流れるのはいわゆるエモい音楽。
その中をギターを背負って歩く…これはボーカルすぅの夏の思い出の光景なのでしょう。
夏といえば様々な音楽フェスが行われる「音楽の季節」。
彼女にとって「夏」は、音楽をエンジョイするシチュエーションの一つなのですね。
夏の思い出を振り返る
灼熱の太陽の下 何度も歩いてきた
あの時の感情をずっと
出典: ビーサン/作詞:すぅ 作曲:すぅ、クボナオキ
こちらもおそらく、すぅが経験してきた思い出を振り返っているのだと思います。
真夏の太陽を浴びながらギターを背負って歩いた…。
これは日常的に練習に通っていたことが想像できますね。
ギターと共に歩んだ積み重ねがあるからこそ、この楽曲も生まれたのではないでしょうか。
そして、夏とともに味わった「音楽の初期衝動」。
これを「いつまでも忘れられない」といっているのかもしれませんね。