HEY-SMITH「Life In The Sun」に収録

ポジティブなアルバム

HEY-SMITH【No Mates】歌詞を和訳して解釈!なぜ孤独なの?カリフォルニアにいるのに…の画像

「No Mates」が収録されている「Life In The Sun」。

アルバムは、HEY-SMITH通算6枚目のアルバムとなりました。

「Life In The Sun」は、前作「STOP THE WAR」と打って変わってポジティブな印象。

楽曲は、クリーンなメロディーと真っ直ぐなボーカルで構成。

ミドルテンポなバラードになっています。

攻撃性の高いパンクと、彼らの圧倒的なライブパフォーマンス。

そんな一面から考えると異質な印象を抱く楽曲です。

歌詞に注目してみると、切ない内容。

夏を彷彿とさせる明るいイメージとは、対照的な歌詞

楽曲を解釈する上で重要な要素を紐解いていきたいと思います。

爽快感あふれるMV

夏らしい気持ちにさせられる

本楽曲のMVは、YouTubeにて2018年11月17日に公開されました。

MVの舞台は、カリフォルニアのVENICE BEACH(ベニスビーチ)。

オリジナルメンバーで、ギター、ボーカルを務める猪狩秀平。

彼の視点を中心として、描いていくMV

メンバーの演奏と交錯しながら、ビーチを歩いていく。

散歩をする彼と同時に映し出されるビーチに、夏らしい気持ちになります。

晴れた天気と海というロケーション。

この海と夏らしさを本作のイメージとして描くことに意味があります。

夏は、気分が上がる季節。

海は、心が落ち着く場所。

そんな場所で思いに浸っているという情景。

MVが描く映像が、楽曲の世界観への想像力を高めてくれます。

そして、本楽曲を語る上で、欠かせない要素。

それは、映像によって想像させられる世界観を彩る歌詞

本楽曲の歌詞は、どのようになっているのでしょうか。

解釈を和訳と共に見ていきたいと思います。

友人と私の歌

カリフォルニアに来た目的

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I woke up in California
I came to see my good buddies
My weed, it never let me down
You always got my back, my bro
I found my home in nirvana

出典: No Mates/作詞:猪狩秀平 作曲:猪狩秀平

”私は、カリフォルニアで目を覚ました”から始まる歌詞。

カリフォルニアで目を覚まし、友人に会いにきた私。

バディとあるので、友人と私は、以心伝心のように仲の良い存在です。

呼び名からも分かる通り、とても良い関係性だと推測できます。

冒頭の一文から、続く一文が、カリフォルニアに来た目的を明示。

それに加えて、友人との関係性を明らかにしています。

そして、最後の一文がAメロの最も特徴的な歌詞。

”私は、涅槃(ねはん)の中で、家を見つけた。”

このように綴られています。

nirvanaとは、涅槃の意味。

涅槃とは、あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地。

ここでの、家は友人のことを指しているのだと文脈から推察できます。

涅槃の中に、見つけた友人は、本当に大切なものなのでしょう。

そして、とても落ち着いた感情なのだということも分かります。

とても落ち着いた気持ちで、友人に会いに来た私。

Aメロの前半は、物語の序章の役割を果たしています。

No Matesが伝える寂しさ

別れについて歌った楽曲

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Tell me why, although I know
What should I say, oh please don’t go
Trusted you, just you, it’s true
Don’t want to hate you, I can’t
and won’t

出典: No Mates/作詞:猪狩秀平 作曲:猪狩秀平

”なぜか教えて欲しいけど、私は知っている。”

理解できない状況に置かれ、理由を問う私。

しかし、理由を聴きながらも、内心では答えが分かっている。

微細な心情が、楽曲の寂しさを一層引き立てます。

一体私は、何を教えて欲しいのでしょうか。

この点については、Aメロ前半だけでは、理解が難しいです。

敢えて推測すると、恐らく本当に欲しいのは、確証だと考えられます。

受け止めきれない衝撃的な出来事が起きたとき。

教えられなくても何となく理解できていることを教えて欲しい。

これは、まだ信じたくないという思いからくる感情です。

とても人間味溢れる歌詞に思えます。

”私は、何を言うべきだろうか。

行かないで欲しい。”

と歌っています。

ここで、本楽曲は友人との別れの曲であることが分かります。

”あなただけを信じていた。それは本当のこと。

憎しみを抱くことはできない。そんなことはできない。”

と綴られています。

別れを間近にして、感情を整理している私。

そして、別れを悲しむ様子が分かります。

信頼する友人との別れ

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