「たばこ」でも歌われていたように、彼女は男性のことが大好きでした。

愛を求めすぎるあまり、男性のことを思いやる余裕がないほど…。

この愛情に男性はどう応えていたのでしょうか?

受け止めきれなかった

だけどもう君のわがままを
笑顔で聞けそうになくてさ
恋人失格だって 僕は弱かったんだ
だけどあの頃の僕にとっての
一番好きなものは 大事なのは
ちゃんと君だったよ
信じてくれないよな

出典: 恋人失格/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ

良くいえば無邪気で素直。

悪くいえば意地っ張りでわがまま。

この彼女の性格を男性は受け止めきれなかったと語っています。

「たばこ」では「もっと自分を見てほしい」という女性側の感情が表現されていました。

そして彼女自身、それが重かったのではないかと心配もしていましたね。

男性にとって、「もっと」という言葉がプレッシャーになってしまったのでしょう。

女性が寄りかかっている状態で弱音なんて吐けません。

だけど自分は強くて包容力もある男性にはなりきれない…。

求められても愛しきれなかった自分を悔やんでいます。

なぜ嫌いなたばこを求めた?

『ねぇ 一口吸ってみたい』
と僕のたばこ欲しがったけど
あげないよ 君はまたスネて
だけどすぐに甘えてきた
そうゆうとこが好きだった

出典: 恋人失格/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ

「たばこ」で彼女は、たばこが大嫌いと歌っていました。

でも、ここではたばこを欲しがっていますね。

どうしてでしょうか?

彼女は「彼は私よりも、たばこの方が好きみたい」とヤキモチを妬いていました

意地を張ってたばこを求めたのでしょう。

本心では構ってほしい一心だったのです。

そんな甘えん坊なところも好きだったと歌っています。

理解しているからこそ辛い

彼女への愛情が十分に伝わってきましたね。

では、なぜ別れに至ってしまったのか…。

ここから真相が明らかになります。

確かに好きだった

だけどもう君のヤキモチを
笑顔で聞けそうになくてさ
恋人失格だって 僕は若かったんだ
だけどあの頃の僕にとっての
一番好きなものは 大事なのは
ちゃんと君だったよ
信じてくれなくても

出典: 恋人失格/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ

彼女のヤキモチを見抜いていた男性。

可愛いと思いつつも、受け入れる余裕はなかったようです。

彼女の心を受け止めきれない自分を更に悔やんでいます。

上手に愛することはできなかったけど、紛れもなく好きだった。

これだけは変わらない。

男性は彼女のことをよく理解していたのですね…。

そして自分の未熟さもよく理解していました。

2人のすれ違い

君のキスはいつも短くて
足りない 足りない もういない

出典: 恋人失格/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ

「たばこ」で彼女は「キスは短めが好き」と言っていました。

そして、彼はそれをしっかり分かってくれている、とも綴られています。

でも、男性はいつもキスに物足りなさを感じていました

男性から歩み寄っていたことが分かります。

でも、歩み寄りはするけど、自分の中で不満を燃焼しきれていなかったようです。

彼女を愛するために努力はするけど、自分の本質は変えられない

どうしようもない思いが次々と募っていったのでしょう…。

そして気が付いたら彼女のもとを去ってしまった。

短いフレーズですが、様々な背景が読み取れます。

男性の弱さとは?

だけどもう君の大好きに
笑顔で返せなくてさ
恋人失格だって 僕は弱かったんだ
だけどあの頃の僕にとっての
一番好きなものは 大事なのは
ちゃんと君だったよ
信じてくれないよな

出典: 恋人失格/作詞:コレサワ 作曲:コレサワ