そのような高校生の時の思い出が元になっていることもあり、本人もこの曲に愛着があるそうです。
全演奏を山下達郎1人で行っているのですが、その思い入れの強さも理由の1つだと思います。
幅広い楽器を演奏しプログラミングまで自分で行っています。サビの部分で印象的なボーカルの裏のメロディは、その当時に買ったばかりのハンドベルが使われたそうです。
他のミュージシャンと作り上げることよりも、この曲においては頭の中にあるイメージを忠実に再現したかったのではないでしょうか。
ちなみに、「さよなら夏の日」は山下達郎にとってはじめてすべての演奏を1人で行った曲でもあります。
気になる歌詞の内容は?
「さよなら夏の日」の気になる歌詞の内容について解説していきます。
時が止まればいい
波立つ 夕立のプール
しぶきを上げて
一番素敵な季節が
もうすぐ終わる
「時が止まればいい」
僕の肩で
つぶやく君 見てた
さよなら夏の日
いつまでも忘れないよ
雨に濡れながら
僕らは大人になっていくよ
出典: https://twitter.com/nagoyaele/status/902354434172174340
恋人との夏の日が思い出されるような歌詞がこの曲の魅力です。
夕立が降って、プールサイドで寄り添いながら水面を見つめているのでしょう。2人だけの楽しい時間を過ごしていると、「このまま時間が止まれば良いのに」と思うことはありますよね。
ただ、どんなに素敵な時間にも終わりは来ます。それがわかっているからこそ、その思い出は時とともに輝きを増していくものです。
言葉にできない程の想い
瞳に君を焼き付けた
尽きせぬ想い
明日になればもうここには
僕等はいない
映る全てのもの急ぎ足で
変わって行くけれど
君を愛してる
世界中の誰よりも
言葉じゃ言えない
もどかしさ伝えたいよ今も
出典: https://twitter.com/T0Mickey/status/643195686335348736
明日になれば、今の瞬間も思い出に変わります。それをいつまでも忘れないために、この瞬間の恋人の姿を瞳に焼き付けるのです。
世界は目まぐるしく変化していきます。日々の生活に追われて、思い出を振り返ることは少なくなるものです。
そんな変わっていく世界の中でも、変わらずに愛しているという気持ちはとても言葉にできませんよね。
大人になっていくけれど
ごらん最後の虹が出たよ
空を裸足のまま駆けて行く
どうぞ変らないで
どんな未来
訪れたとしても
さよなら夏の日
いつまでも忘れないよ
雨に濡れながら
僕等は大人になって行くよ
出典: https://twitter.com/pipori_koshi/status/817352848727908353
雨は上がり、空に虹がかかります。広がる空の中を裸足で駆けていくように、何も飾らない気持ちの自分がいるのだと思います。
どんなに楽しくても夏が終わるように、2人にも終わりが来ることもあるでしょう。しかし、この美しい思い出が変わることはありません。
つらいことや悲しいことがあった時に、このような思い出を支えにしながら人は大人になっていきます。
「幼年時代からの卒業」というテーマがあると本人も語る通り、子供のままでは終わらない所にこの曲の深みがあるのではないでしょうか。
まとめ
以上のように、実体験を元にして作られた「さよなら夏の日」は夏の思い出が描かれた子供時代の気持ちがよみがえる名曲です。
この曲が収録された「ARTISAN」も素晴らしいアルバムとなっています。この記事を読んで、興味を持った方は聴くことをおすすめします。
また、現在の山下達郎の活動が気になるという方は、下記の公式ホームページをご覧ください。
山下達郎公式ホームページです。シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサーとして幅広い音楽活動をしている山下達郎の最新情報、その他、プロフィール・ディスコグラフィーなどの情報を掲載中!
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね