70年代ディスコ調のファンキーなサウンドが「SLY」の特徴です。
パーカッションとホーンに絡むハマ・オカモトのベースは確かに素晴らしいです。
こういうベースを弾ける人ってあまりいないんですよね♬
OKAMOTO'Sの「NO MORE MUSIC」が比較的印象が近いです。
こういうアレンジが合うのは日本のラップグループでライムスターくらいでしょうね。
ズルいのは誰?歌詞から読み取れることとは?
大人の恋愛の駆け引きを歌った「SLY」の歌詞を読み解いていきます。
「SLY」とはずるいという意味を持ちます。
ずるい=女狐ということでCDジャケットがあのデザインなのですね。
大人になったRIP SLYME、しかし遊び心は忘れない彼らの世界を覗いてみましょう。
愛があれば許されるの?
愛があれば
全て許されると思ってるでしょ
乗せられては また踊らされてる
もうズルいじゃん
出典: SLY/作詞:RYO-Z、ILMARI、PES、SU 作曲:DJ FUMIYA
「SLY」のテーマはずばり「甘い大人の恋愛」です。
成熟した大人の色恋には駆け引きがつき物です。
愛は全てを許してくれる免罪符なのでしょうか?
そんな無垢な問いから「SLY」は始まります。
冒頭のサビは4人のコーラスで歌われます。
4人の男が1人の女性に翻弄される様を表しているのでしょうか?
君のことで訊きたいことが
あるのにまだ まともに聞けない
無垢な笑顔 それが手なの?
悪魔なのか 天使なのか ズルいや
全てがわからないの
出典: SLY/作詞:RYO-Z、ILMARI、PES、SU 作曲:DJ FUMIYA
小悪魔的な可愛さを持つ女性は謎めいた魅力を持っています。
昨日は誰と過ごしたの?問い詰めたいけど答えがコワい。
天使のように微笑まれると無条件で許してしまうのは男の哀しい性なのです。
最初のフレーズはPESのファルセットボイスで歌われます。
70年代のディスコ風のアレンジとの調和を取ったのでしょう。
しかしそれ以上に男の弱さを表現するのに彼の声はピッタリですね。
また君に会えるの?
幻みたいな天使が笑う
風に吹かれて胸が騒ぐ
気づいた時には全てをさらう
君の本当の心探す
ただのボタンの掛け違い?
いつまでだってすれ違う
わからないままに飲まれていくだけ
また会える
出典: SLY/作詞:RYO-Z、ILMARI、PES、SU 作曲:DJ FUMIYA
すれ違いの恋はとてもドラマチックです。
いつでも会える関係ではないからこそ燃え上がってしまうのですね。
先が見えないから全てを忘れて恋に飲み込まれてしまう気持ち。
ILMARIさん、かなりストレートにロマンチックな歌詞にしていますね。
奥様の蛯原友里さんとの出会いもこんな雰囲気だったのでしょうか?
冒頭では彼女のことを悪魔なのか天使なのか分からないと歌っていました。
しかし目の前にすると全て忘れて天使に見えてしまうのですよね。
恋は盲目とはこのような状態を指します。
内容とは別にしてILMARIさんはさりげない韻の踏み方が格好いいですね。
愛は全ての免罪符?
でも それがいいの
まぁ それでいい
そう、そこがいいの
ねぇ、ねぇ、SLY ねぇ
出典: SLY/作詞:RYO-Z、ILMARI、PES、SU 作曲:DJ FUMIYA
手のひらの上で転がされてしまうのは辛いですね。
でもそこが大人の女性の魅力でもあるのです。
ずるずると危うい関係に引き込まれるのは分かっています。
しかしそこが恋愛の醍醐味でもあるんですよね。
SUさんのキャラと被ってしまうのは私だけでしょうか?