newsong

NARUTO疾風伝のOP

tacica【newsong】歌詞の意味を解釈!なぜ強くなりたかった?一番会いたい人について紐解くの画像

本曲は2012年1月18日に4th e.p.として発売されました。

テレビアニメ「NARUTO疾風伝」のオープニング曲として採用されたこともあり、大きなヒットを得ていますね。

アニメでは231~256話までをこの曲が明るく彩りました。

アニメのオープニングとしては勿論、tacicaにとって初めてのタイアップ曲という事でバンドとしても重要な本曲。

新たな境地を切り開いた。という意味でも【newsong】という曲名がしっくり来ますね。

水魚の交わり

今回ご紹介させて頂きます【newsong】は、1陣の風を思わせるような爽やかな音楽が特徴です。

しかし、明るい音楽とは裏腹に歌詞は人間の内面を抉るような鋭い表現がなされています。

その絶妙なバランスこそが正に水魚の交わり。

聴く人を魅了する理由なのではないでしょうか。

tacicaの歌詞といえば一筋縄ではいかないような抽象的な表現で知られています。

本曲もその例に漏れず少々難解な歌詞となっていますので、順を追って丁寧に解説していきたいと思います!

生きているだけで素晴らしい

不完全だからこそ

歪なメロディーで出来た
愛されるべき生き物だ
成果は上げられなくても
心が歌っているから

出典: 作詞:猪狩翔一 作曲:猪狩翔一

人間の不器用さ、不完全さがこの章では歌われています。

人間とは複雑な生き物です。

どれだけ単純そうに見える人でもその人の本心は誰にも見えません。

そして不完全な生き物ですから成功ばかりではなく失敗もしてしまいます。

しかし、正にそういうところこそが人間の魅力であると言っているのですね。

そう考えると心とは命、メロディーとは人生。このように解釈する事が出来ます。

多様性を持ち、各々が目標に向かって精一杯生きることの大切さ。

挑戦する過程こそが愛おしく、素晴らしいのだと生きる勇気を与えてくれる歌詞ですね。

逆境に耐えて

どれだけ強い雨越えて
愛されるべき生き物か?
約束が守れなくても
心は歌っているけど

出典: 作詞:猪狩翔一 作曲:猪狩翔一

人生には楽があれば苦もあるものです。

そして、苦労した経験を力に変えられる生物もまた人間だけです。

どれだけ打ちのめされても諦めずに立ち上がってくる。

客観的に考えてみると、人間とは歌詞にあるように愛らしい生き物なのかも知れませんね。

約束というのは恐らく夢や目標のことを指す言葉だと思われます。

たとえ目標の場所に届かなくとも、生きているだけで意味がある。

ここではそんな生命力に溢れた強いメッセージを感じる事が出来ます。

1人では生きられない

どのドアノックして
開けたらいい?
開けたらどこへ
向かったらいい?
1人じゃ帰れないから
誰かを待っていただけ

出典: 作詞:猪狩翔一 作曲:猪狩翔一

この曲は1番のBメロから歌詞が少し暗い方向へと向かっていきます。

冒頭で人間の素晴らしさを歌い、そこからは最後まで続けて弱さと戦う姿を歌っているんですね。

明と暗が上手く使い分けられていて非常に面白い構成です。

歌詞ですが、Bメロでは人間の孤独に対する弱さが描写されています。

登場人物の酷くオロオロしていて優柔不断な様子が目に浮かぶようです。

その迷いっぷりは読んでいるとこちらまで不安になるような気がしてくるほど。

しかし本来人間とはこういう生き物なのです。

本当に1人になって孤独に囚われてしまうと、こんな風にどこにも行けなくなってしまうのかも知れません。

失うことへの恐怖