結局ずっと変わらないなら
頭がいっぱいなんて馬鹿みたいじゃん
そんな恋は空のようで
澄み切って 虹は架からなくて

出典: やっぱり雨は降るんだね/作詞:ぷす 作曲:ぷす

叶わない恋に対していつまでも憂いている自身の心。

時が経っても過去に縋り続けている自分にウンザリしています。

仮にそんな心を一度リセットしたとしてもそこに何かが訪れる訳でも無い。

煩悩で埋めて誤魔化していた心は空っぽなままだったのです。

2人を繋いだ消しゴム

そっと差し出してくれた
君の熱心で真剣な所が刻まれた消しゴム握って
もうときめく事 出来なくなったって
だれのせいよ

出典: やっぱり雨は降るんだね/作詞:ぷす 作曲:ぷす

この楽曲で度々登場する「今と過去の対比」の構図。

1番では2人で差した傘でしたが、2番では消しゴムを中心に描かれています。

ただあなたから消しゴムを借りるだけで輝いていた瞬間を思い返すのです。

消しゴムという小さな筆記用具だけであなたとの接点が出来ていたあの日。

しかしもうそんなことは叶うことはありません。

段々と離れていくあなたへの想い

この想いをあなたにも

だけど やっぱり雨は降るんだね
とっくに分かり切ってんだ悔しいけど
認めたくないって
決まってるんだよ こんなの全部
今すぐ溺れてしまえばいい 思うだけ

出典: やっぱり雨は降るんだね/作詞:ぷす 作曲:ぷす

これまで明確には呈されていなかった主人公の正直な感情が吐露されています。

2人の未来の結果はとうの前から承知の上だったのです。

そして4行目に書かれている対象は私とあなたの両者。

お互いが降りしきる悲しみの雨に打たれ続けていればいいといっています。

その裏腹には、自分だけが悲しみたくないというリアルな自己防衛

そして、あなたにもこの代えがたい痛みを知って欲しいという当てつけをも感じます。

立ち止まってしまったあなたへの想い

立ち止まってしまったあなたへの想い

やっぱり雨は降るんだね
ずっと君の笑った顔だった
あの紫陽花とずぶ濡れ
夜空が奪い去って
嫌だ 嫌だって止まるように
憂えてしまった

出典: やっぱり雨は降るんだね/作詞:ぷす 作曲:ぷす

紫陽花の花言葉は「無常」「移り気」「浮気」などです。

これらは紫陽花の色が時期ごとにしばしば移り変わることから来ています。

私に見せたその笑顔は、他の誰かにも見せていたのかもしれない。

名前で呼ばれなかったのは、何も覚えてくれなかったのは...と様々な想いが頭を巡ります。

あなたへの想いはこちらを振り返ることなく私を置き去りにしていく。

心に降った雨は、あなたを追いかける私を立ち止まらせたのです。

あなたとの最後は笑顔で

止むことを知らない雨

止むことを知らない雨