同世代ラッパーと異なるSALUの魅力
才能溢れる若き鬼才『SALU』
有り余る才能。私がSALUの音楽を始めて聴いたときの第一印象がこの言葉でした。
SALUがラップを通して描く世界は現代アートのように色彩豊かでスタイリッシュです。
彼がラップを始めた当時はMSCや韻踏合組合が仕掛け役となったMCバトルの第1次最盛期でした。
同世代にはPUNPEEやKohhを筆頭に個性的なラッパーが溢れる中でもSALUの存在はひと際目を引きました。
SEEDAとBACHLOGICがフックアップ
こちらの動画はSALUが20歳頃のインタビュー映像です。
少年と言っても通じそうなほど華奢な体格と幼い顔立ちです。
一見するとふてぶてしい雰囲気です。
言葉を選びながらインタビューに応える様子に彼の音楽に対する誠実な姿勢が表れています。
この後、BACHLOGICのレーベルの第1弾アーティストとして「In My Shoes」を発表。
BACHLOGICといえば知る人ぞ知る日本語ラップ界の大御所トラックメイカーです。
あのSEEDAもBACHLOGICにフックアップされた1人です。
SALUとBACHLOGICとの出会いはそもそもSEEDAにフックアップされたことがきっかけでした。
「In My Shoes」はCD不況と言われる時代にオリコンチャートで最高54位まで食い込みます。
この数字は2012年という時代の一新人ラッパーのデビューアルバムとしては異例のことでした。
『夜に失くす』はゆるふわギャングとの共作!
今回紹介する「夜に失くす feat.ゆるふわギャング」は「Indigo」の9曲目に収録。
同世代のラッパーが暴力・薬物売買・貧困といったシリアスな歌詞を綴る時代。
SALUの音楽性は一言でいうと「愛と肯定」です。
ありのままの自分を語る
ヒップホップの流儀でもっとも重要視されるのは「リアルであること」です。
人真似はしない、嘘はつかないということですね。
SALUはひたむきに自分のリアルな姿を言葉にします。
異色のユニット『ゆるふわギャング』とは?
サウンドだけでなくクールなヴィジュアルでも注目を集め、New York Timesなどの海外メディアに登場したり、Beats By Dreなどのタイアップにも起用されるなどグローバルに活躍している。
出典: https://yurufuwagang.com/about.html