DREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」の再生回数は？歌詞を検索！

相手にとって、一生都合のいい女で「報われなくても」、相手には結婚相手がいて「結ばれなくても」、「ただ一人の運命の人」だと思えるくらいの恋。

この歌詞に使われている言葉が語る、相手への気持ちの強さは、恋という言葉で語るのが軽いと思えるくらいに強いものですよね。

本当は報われる幸せも結ばれる幸せも誰だって手に入れたいのは当たり前ですが、そんな幸せをすべて失っても一緒にいたい相手なのです。

そんな相手に出会ってしまったのなら、「運命の人」と呼ばざるを得ないのもわかる気がします。

不倫の関係性に未来などなく、罪悪感などから、きっと何度も立ち止まろうとしたことでしょう。

それでも、「ただ一人の運命の人」との関係性を断ち切るということは考えられなかったのです。

そこで出した結論は「今日という一日が終わるときにそばにいられたら明日なんていらない」ということでした。

今日一日ではなく、一日の最後のささやかな時間だけでも、一緒にいられるならば、未来はどうなってもいいとあまりにも思いつめている姿は、不倫の浮ついたイメージとはかけ離れた、深い絶望の中の愛とでも言えばいいのでしょうか。

出会ったことすら否定しなければならないこの苦しい恋が自分の「運命」だというなら、せめて自分だけは「この出会いにやさしいキスを」してあげたいという、キスのような一瞬の幸せへのささやかな願いは、不倫だからと言って否定できないような痛切な響きの歌詞ですね。

DREAMS COME TRUEの「やさしいキスをして」は禁断の恋、不倫を歌った曲だということがわかりました。

そして、そんな難しいテーマを歌っているにもかかわらず、今もなお人気の名曲となっているのは、苦しい心情を痛々しいほど切なく歌いあげており、この曲が恋愛ドラマだったら何度も見たくなるような完成度の曲だからだと感じました。

先入観は捨てて、深い歌詞の世界を味わいながら聴くことで、この曲の魅力がわかるはずです。