「ヘッドフォンアクター」について
まず、「ヘッドフォンアクター」の収録アルバムなど、基本情報について紹介します。
アルバム「メカクシティデイズ」収録
「ヘッドフォンアクター」は、2012年5月発売のじん(自然の敵P)の1stアルバム「メカクシティデイズ」に収録されています。
ボーカロイドの楽曲を集めたコンピレーションアルバム「V love 25 ~Brave Heart~」にも収録されていますので、興味のある方はこちらも聴いてみてください。
発売前のVOCALOID3「IA-ARIA ON THE PLANETES-」が使われたことでも話題を集めました。この製品の効果的なプロモーションにも、なったのではないでしょうか。
また、「ヘッドフォンアクター」は「カゲロウプロジェクト」の一環として、作られた曲でもあります。
カゲロウプロジェクトとは
「カゲロウプロジェクト」が何か知りたいという方も多いと思いますので、簡単にご説明します。
「ヘッドフォンアクター」を製作したじんは、作詞家・作曲家・小説家とマルチな活動をしています。
そんな彼の小説・漫画・アニメ・音楽を組み合わせたマルチメディアプロジェクトの総称が「カゲロウプロジェクト」です。
目に特殊能力を持った少年・少女が秘密組織「メカクシ団」を結成します。
そして、8月15日を繰り返す「カゲロウデイズ」という空間を中心に繰り広げられる事件に立ち向かっていくというストーリーです。
この曲の歌詞の内容やMVも、カゲロウプロジェクトのストーリーとリンクしていることもポイントです。
また、「ヘッドフォンアクター」はアニメの第6話のサブタイトルにもなっています。その際に、LiSAの歌うこの曲がオープニングに変わって流されました。
LiSAが歌う「ヘッドフォンアクター」にも、また違った魅力がありますよね。
MVを紹介
「ヘッドフォンアクター」のMVを紹介します。目まぐるしく移り変わる映像は、疾走感のあるロックな曲調と合わせてとても格好良いです。
この映像に出てくる女の子は当初「アクター子」と呼ばれていたそうです。
このキャラクターの正体については、小説版「カゲロウデイズⅡ-a_headphone_actor-」などで明かされています。
歌詞の意味を紐解く
カゲロウプロジェクトの中で、この曲がどのような役割を持っているか気になりますよね。次に、「ヘッドフォンアクター」の歌詞の意味を紐解いていきたいと思います。
世界の終わりのはじまり
その日は随分と平凡で
当たり障り無い一日だった
暇つぶしに聞いてたラジオから
あの話が流れ出すまでは
「非常に残念なことですが、
本日地球は終わります」と
どこかの国の大統領が
泣きながら話をするまでは。
出典: https://twitter.com/uieanime/status/931126828856520705
何気ない毎日の中で、当たり前のようにラジオを聴いている所から世界の終わりははじまります。
「本日地球は終わります」という歌詞には、ありえないはずなのに現実でも起こりそうな雰囲気があります。
あまりにも漠然としていて、あまりにも簡潔だからこそ、破壊力があるのでしょう。
不明なアーティスト項目の
タイトル不明のナンバーが
途端に耳元流れ出した
「生き残りたいでしょう?」
出典: https://twitter.com/uieanime/status/931126828856520705
いきなり世界が終わると言われたら、ゲームのセーブなんか忘れて逃げ出しますよね。でも、どこに行けば良いのでしょう。
そんな時こそ、いつもやっているヘッドフォンを付けるという行為をしてしまうのではないでしょうか。
すると、そのヘッドフォンからタイトルもアーティストもわからない曲が流れます。そして、「生き残りたいでしょう?」とささやくのです。