ハナレグミって?
知ってるよ~という方も、初めて聞いた!という方にも。改めまして、ハナレグミがどんなアーティストなのかご紹介していきます。
元は2008年に解散してしまったSUPER BUTTER DOGのボーカルだった永積タカシと同一人物です。
この「ハナレグミ」の由来は永積の目が離れていることからきているそう。
SUPER BUTTER DOGがいったん活動を休止した2002年9月から一ヶ月後の10月に、デビューシングル「家族の風景」をリリースしています。
ハナレグミはソロユニットですが、東京スカパラダイスオーケストラなど多数のアーティストとのコラボが多いのも特徴です。
あの有名監督が絶賛!
映画の主題歌になった「深呼吸」
ハナレグミの「深呼吸」は2016年5月に公開された映画「海よりもまだ深く」の主題歌になっています。
主人公の売れない小説家を阿部寛が演じています。
共演者は離婚した元妻役を真木よう子、主人公が勤める探偵事務所の同僚に池松壮亮、主人公の母親は樹木希林が演じており、豪華キャストで話題になっていました。
「夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語」というのがこの映画のキャッチコピーで、今送っている生活の満足度は自分の感じ方次第だということを思い知らされます。
映画「海よりもまだ深く」はどんなストーリー?※ネタバレ注意
主人公の良多は15年前に文学賞を受賞した小説家。しかし現在はヒット作には恵まれず、他ジャンルのオファーがあるも、そのプライドから頑なに引き受けません。
そのくせ、お金が少しでも手元に入るとギャンブルに興じるという、典型的な「お金にだらしのない男」。
いまだに母親や姉にお金をせびるという、金銭感覚に問題ありの良多はそのうち妻にも愛想を尽かされ、離婚。
でも月に一度、息子に会う時には、なけなしのお金をかき集めてプレゼントを渡すことが恒例になっています。
だらしないけれど、そんな優しさを持つ良多がしばらく会っていなかった家族とひょんなことから一同に会することに!
相変わらず冷たい元妻や、事情を誰よりも理解している息子、そんな良多の家族をいつも温かい目で見守ってきた良多の母。
団地に住む良多の母のところに全員集合で、一体何が起こるのか?!
・・・ほんと、いい映画なんです。
週末あたり、観てみませんか?
「海よりもまだ深く」の監督は
この映画の監督は、ドキュメンタリー映画が得意なあの是枝裕和監督です。
1995年に「幻の光」でデビュー後は、日本映画界に大きな影響を与える映画監督として常に注目されていますよね。
2013年に発表された、福山雅治主演の「そして父になる」はカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞!世界の舞台にも名前がのぼるようになりました。
監督からのオファー
「海よりもまだ深く」を制作するにあたり、是枝監督のほうからハナレグミに主題歌オファーがあったといいます。
ハナレグミも是枝作品のファンだったこともあり、相思相愛。そして「深呼吸」が作られることになったのです。
「深呼吸」
楽曲について
ハナレグミはこの曲に作るに際して、主人公の良多を意識したことはもちろんですが、自分自身にも重なる部分が多いと語っています。
その時は自信満々で突き進むけれど、気づいたら誰も周りにいなかった・・・みたいな、やっちまった的なことは誰でもあると思います。
でもそれをなぜか繰り返してしまうのが主人公の良多。
一生懸命なんだけどなんだかダメなひと、というレッテルを貼られてしまう人間像をゆるーく描いています。
ではその気になる歌詞を見ていきましょう。
歌詞
夢みた未来ってどんなだっけな
さよなら
昨日のぼくよ
見上げた空に飛行機雲
ぼくはどこへ帰ろうかな
なくしたものなどないのかな
さよなら
昨日のぼくよ
出典: 深呼吸/作詞:永積崇 作曲:永積崇