マラソンを走る理由は人それぞれ。

みんな一心にゴールを目指すわけですが、ここで歌われているのは「ゴールすることだけが目的なのか?」ということ。

辻村が沿道の声援に応える姿もここで映されていましたが、彼が走っているのは応援してくれている人たちの期待に応えるためでもあるのではないでしょうか。

走っている最中に本来なら余裕などないはずですが、彼は気さくに手を振り返します。

ゴールすること以上に、応援してくれている人に自分の強く立ち向かう姿を見てもらうということが、彼にとっては大きな意味なのだろうと感じさせられました。

ゴールに辿り着けなくても

参加者の中には、きっとゴールに辿り着けない人だっているでしょう。

しかし辿り着けなかったとしても、目的を果たしたかどうかを決めるのはその人自身なのです。

自分にとって挑戦だと思えるのなら

それでも君は走り続ける
賞賛や栄冠や名声の上に在る高揚へと
焦らず君の呼吸で行ってよ
奇跡抱いて 勇ましく 光へ

出典: それでも、君は走り続ける/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一

良いタイムを出すこと、よく走り切ったねと言ってもらうこと、そういったものももちろんモチベーションになります。

しかしその人をその挑戦へ駆り立てているのは、何より「自分は挑戦しているんだ」という事実ではないでしょうか。

挑戦することで人は成長していくことができます。

そしてその成長を人と比べるようなことはしなくてもいいのです。

人と比べれば小さなことに思えても、自分にとってそれが挑戦だと言えるのなら、人はそこから成長していくことが出来る。

この部分の歌詞からはそんな意味を感じさせられます。

挑戦することは楽しい!

映像の中では笑顔を絶やさずに走り続ける辻村の姿が、一際輝いて映っていました。

挑戦することはこんなにワクワクして、自分を成長へ導いてくれる。

言わずとも彼の表情はそんなことを物語っているように感じます。

完走した後の清々しい表情に感動!

初参加で4時間18分はすごい!

健闘の末、辻村は大阪マラソンを見事完走!

タイムは4時間18分でした。

「速かったね」と声が掛けられていましたが、フルマラソンの全国平均は約4時間40分。

これが初参加だと考えると、平均を20分も上回るタイムを出したというのはすごいことなのではないでしょうか。

やり遂げたからこその達成感が待っていた

何より「ヤバイ、息出来ない」と言いつつも尚、気さくに振る舞う辻村の姿が感動を誘います。

やはり彼には笑顔が似合う!

走る姿を通して、彼のそんなキャラクターがより印象強いものとなりました。

そして走り切ってすぐにビールを求める辺りもいかにも彼らしい。

やり遂げた後の一杯というのはやはり格別。

やり遂げたからこその達成感がそこには待っているのですね。

ゴールを目指しているのに目的がわからない?

ムービーの中では使われていなかった部分ですが、この曲の中で特にグッと来た歌詞も紹介しておきます。

「ゴール たどり着く それでゴールか?」
それを知りたくて君はスピード上げた

出典: それでも、君は走り続ける/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一

自分が挑戦する目的が、ゴール以外にあるとすればなんなのか。

自分がやっていることなのに目的がわからないというのも妙な話ですが、これって決して珍しいことではないのではないでしょうか。

自分がどうなりたいのかははっきりわからない。

でも自分を変えたいという気持ちはあって、だから挑戦しようと思った。

そういうことってありませんか?

挑戦するということは、自分がどうなりたいかを問うことでもあります。

今は目的がわからなくても、走り続ける中でそれはきっと見えてくるもの。

多くの人の迷いを打ち消してくれるような、そんな歌詞の内容にただただ共感させられます。