往年の名曲・ぶらんこ
「ぶらんこ」は『Follow Your Heart&Music Presented by RECRUIT』に参加するため再レコーディングされたものです。
この企画は新しい一歩を踏み出す若者を音楽で応援しようというものです。自分の人生を自分で選択しようということなんですね。
リーガルリリーの名曲と言われる「ぶらんこ」ですが、いったいどんな歌詞なのか、ほぼすべて平仮名で書かれた歌詞を見てみましょう。
君は夜の街に…
ちのけがさわいだまんげつのよるに
そらへとのぼったぶらんこにのって
よるのしめったくうきとまぜて
かなしいかおしてきみはとんだ。
よるのまちにとけこんでいたライカンスロープ。
出典: ぶらんこ/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
ライカンスロープとはドイツ語で狼男のことです。
狼男は満月の夜に変身する男のことで、文学作品でもよく取り上げられています。
しかし歴史上にその名を見ることも多く、昔は忌み嫌われていたもの。
「人狼の絞首刑」というイラストまであるほどです。
ただ現代医学からみれば、狂犬病や多毛症などともとらえられますし、エスキモーはクマの皮を魔除けにしていました。
もしかしたら、その一種とも考えられます。
どちらにしろ同じ人間であるはずなのに、オオカミの習性を持つということは悲しいことです。
物語上のオオカミは人を襲いますが、「ぶらんこ」に登場するオオカミは夜の街に涙を浮かべているように見えます。
夜の街にしか生きることができない悲しい狼男は、空高く舞い上がるブランコに乗っているのです。
君は君だよ
ねおきのわたしははらをすかせ あなたがほしいとキスをしたら
いきていてよかったとおもえたよ。かなしいたびでてをつなごう。
あなたはなんでおこったのかな。わたしにうつるじぶんがこわい?
きみがはいた。うけいれるよ。
そらにはもう、もどらないつき。
出典: ぶらんこ/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
目が覚めた私もモンスターと言われる類なのかもしれません。だけどあなたは私の目の中に恐ろし自分の姿を見つけました。
そんなあなたが愛しくて、私はあなたにキスをしたのです。
そうすることで生きていると実感することができましたし、一緒にこの悲しみを共有することができたからです。
だから私はあなたを受け入れることができましたし、もう夜に悲しみの涙は流さないと決めたのです。
君が好きだから
『逃げてしまおう』でも、ぼくらは。わかすぎたし。なきむしだし。
やくそくはまんげつのひまでに うしなったこえをてにいれたら、
ぶらんこのうえでまちあわせだからもうふりむいちゃだめだ。
わらえないはなしをすこしして、きみがふりむいてわらったから
ああ、すきだ。いみはとおく。
そらにはもう、もどらないつき。
出典: ぶらんこ/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
このまま2人で逃げようと思ったけれど、僕らはあまりにも若過ぎました。泣き虫な自分も仕方ないのです。
満月の日までに取り戻すことができた声さえも、僕らには怖いものでした。
だけど君は君だから。君はどんな話にでも笑って答えてくれたから。
だから私は君のことが好きと思えたんです。だけどその意味が伝わっているのかどうかはわからないままなのです。
今日も笑おう
マフラーまいてきみはでかけた。
『じゃあね。今日も笑って生きて』
出典: ぶらんこ/作詞:たかはしほのか 作曲:たかはしほのか
君は今日もいつものマフラーを巻いて出掛けて行きました。笑って私に話しかけてくれました。
今日1日を笑って過ごすために。