謎多きバンド、MAN WITH A MISSION

MAN WITH A MISSION【colours】歌詞を和訳&解説!それぞれの色には意味がある?の画像

身体は人間、頭はオオカミという不思議なバンドMAN WITH A MISSION

彼らが2012年にリリースした2ndフルアルバム最終曲が、実は非常に深い歌詞で魅力的なのです!

たくさんの色が登場する『colours』

やわらかなギターのイントロが、その時点で聴く人を優しく包み込んでくれます。

普段の激しく突き抜けるサウンドは封印され、語りかけるようなあたたかな雰囲気が非常に魅力的。

そんな楽曲構成からも、この歌詞をいかにしっかり聴いてほしいか。物語をしっかり感じ取ってほしいか。

そんな強い気持ちが表れているように思いました。

では早速、彼らが感じてほしかったこと、考えてほしかった歌詞の世界を読み解いていきましょう。

世界に溢れるたくさんの色

身近にあるのはどんな色?

dark red The colour of your blood drawing the wrist
cobalt blue The colour of the sky holding it all
pale purple Umbrella, you keep from me trembling
true orange Everything coloured by the setting sun

出典: colours/作詞:Kamikaze Boy, Jean-Ken Johnny 作曲:Kamikaze Boy

(和訳)

深い赤 あなたの手首を流れる血の色

明るい青 すべてを包み込む空の色

淡い紫色 寒さに震える僕を守ってくれた傘

本物のオレンジ すべてを染めた夕日の色

chrome yellow You said to me it calls us happiness
moss green The hills of our town which kept us there
scarlet The colour of the children’s cheek you loved
snow white It covered every sorrows among us

出典: colours/作詞:Kamikaze Boy, Jean-Ken Johnny 作曲:Kamikaze Boy

(和訳)

煌めく黄色 僕が君に、それが幸せだと言ってくれた

深い緑 僕たちを見守り続けている、街の丘

緋色 あなたが愛する子どもたちの頬の色

純白 僕たちを取りまく悲しみをすべて包み込んでくれる

(解説)

小学生の頃、絵の具を使って絵を描いたことのある人がほとんどかと思います。

その絵の具だけでは表現しきれないほどに、世の中にはたくさんの色が溢れていますね。

そして世の中の複雑な色合いを表現しようとすれば、ますます絵の具だけでは足りないように感じます。

様々な色を混ぜ合わせなければ、その色に込められた想いを表現することはできないように思うのです。

ここはそれぞれの色に込められた想い、背景にある物語が綴られています。

同じ色に見えたって、そこに込められた物語が違えばその色はまた違ったものになるでしょう。

つまり、例え同じ色でも見る人やその人が持っている背景によって、色が持つ意味合いが変わるということです。

さて、ここまで読んでから改めて、歌詞に登場したそれぞれの色を見つめてみるとどうでしょう。

これまでとは全く違った色に見えてきませんか…?

それはまさに、読んでいるあなたが持っている背景が反映されたということなのです。

わたしたちが生きている世界

世界に溢れるたくさんの色たち

Colorful world we had been everywhere we’re standing
Colorful world we had lost everything
But you were standing, you were breathing just there
Under that each colours

出典: colours/作詞:Kamikaze Boy, Jean-Ken Johnny 作曲:Kamikaze Boy

(和訳)

僕たちがいた、色鮮やかな世界

僕たちがすべてを失った、色鮮やかな世界

でも君は立ち向かい続けていたし、ここで息をし続けていた

あの、それぞれの色のもとで

(解説)

世の中は様々な色で溢れています。

普段の生活では当たり前すぎて、意識することもありませんね。

そんな鮮やかな世界は、まるで幸せに溢れ、美しいもののように感じられます。

しかし本当にそうでしょうか。

これまでの人生を思い出してみてください。

鮮やかで美しい世界は、時に牙をむき、わたしたちから様々な物を奪い去っていくのです。

そんな時の世界は、色褪せたモノクロに見えているかもしれませんね。

それでも、わたしたちが生きられるのはこの世界しかありません。それは揺るがない真実です。

だからこそ人は、そんなモノクロ世界でも藻掻いて足搔いて、生きることに必死になります。

そして少しずつ、かつてのような鮮やかさを取り戻そうとしているのです。

人生を彩る様々な色

色が持っている意味とは